【2017.12.17】先週12114~12/15のFX値動き
- 2017/12/17
- 為替ニュース

先週はFOMCが12月に利上げが約束されています。ただ、弱いインフレ懸念に関する記述も注目されています。
また13日発表の消費者物価指数(CPI)統計についても注目されています。
ビットコイン(仮想通貨)について、米CBCEグローバル。マーケットが運営するシカゴ・オプション取引所で先物取引で開始しています。
sponserd link
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.12.11】FX市場
ドル113円半ば!FOMCを控え軟調
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の113円半ば。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、動意に乏しい展開となった。
ニューヨーク外為市場では米連邦準備理事会(FRB)が今週の会合で利上げを決定するとの観測から、ドルが朝方の下げの大部分を回復した。
ただ物価上昇が軟調となっていることに対する懸念がドルの重しとなっている。
FRBが12─13日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)を巡り、市場ではFRB当局者が低インフレに対する懸念を表明するかどうか、またこれが来年の利上げペースの鈍化につながるかどうかに注目が集まっている。
前週8日発表の11月の雇用統計では賃金の上昇が鈍いことが確認され、インフレが軟調となっていることで、利上げを進めるFRBの政策運営が一筋縄ではいかなくなるとの懸念が増大する結果となった。
今週はFOMCのほか、13日発表の11月の米消費者物価指数(CPI)統計が注目されている。
主要6通貨に対するドル指数は0.09%低下の93.82。一時は93.666まで低下した。
仮想通貨ビットコインはルクセンブルクに本拠を置く取引所ビットスタンプで約12%高の1万6455ドル。同取引所で前週8日に付けた過去最高値の1万6666.66ドルに近い水準で推移している。
ビットコインを巡っては米CBOEグローバル・マーケッツが運営するシカゴ・オプション取引所で10日に先物取引が開始。
先物1月限は1万5460ドルで取引を開始した。直近の取引では1万7900ドル近辺となっている。
【2017.12.12】FX市場
ドル安113円半ば!投資家は新規のポジション控え様子見
ニューヨーク市場午後5時時点より小安い113円半ば。
きょうから2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を皮切りに今週はイベント目白押しとなるなか、投機筋は新規のポジションを手控え、様子見を決め込んでいるもようだ。
終盤のニューヨーク外為市場では、米利上げ観測が広がる中、ドルは主要6通貨バスケットに対して約1カ月ぶり高値をつけた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日間の日程で始まった。利上げ予想が広がる中、連邦準備理事会(FRB)当局者らがより楽観的に成長加速を見通しているのかや、来年の追加利上げ回数を巡る手掛かりを得ようとしている。
ドル指数は一時、11月14日以来の高値となる94.219を記録、その後94.138まで上げ幅を縮小した。
ドルは先週1%強上昇し、週間の上げでは10月末以来の大きさとなったが、年初からは9%程度下落している。FOMC声明では、弱いインフレ懸念に関する記述も注目されそうだ。
米財務省が公表した11月の財政収支は、1390億ドルの赤字となった。
赤字額は前年同月が1370億ドル、ロイターがまとめたエコノミスト予想は1340億ドルだった。
歳入が前年同月比4%増の2080億ドル、歳出は3%増の3470億ドル。
<米・経済指標>
〇(米) 11月生産者物価指数 (前月比)
+0.4% → +0.4%→
〇(米) 11月生産者物価指数 (コア:前月比)
+0.4% → +0.3%↓
〇(米) 11月生産者物価指数 (前年比)
+2.8% → +3.1%↑
〇(米) 11月生産者物価指数 (コア:前年比)
+2.4% → +2.4%→
【2017.12.13】FX市場
ドル大幅下げ!FOMC利上げが決定しても
ニューヨーク市場午後5時時点から弱含みの113円前半。
米アラバマ州上院補選で民主党候補が勝利したと伝わりドル売りが強まったが、その後は下げ渋った。
市場の目線は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に向かっている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表後にドルが下げ幅を拡大した。
連邦準備理事会(FRB)は13日までのFOMCで大方の予想通り政策金利を引き上げ、来年は3回利上げするとの想定を維持した。
米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)は13日、金融政策を議論する連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利となるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0・25%引き上げ、年1・25~1・5%にすることを決めた。
利上げは3月と6月に続いて今年3回目。
採決ではFOMCで投票権を持つ9人のうち、FRBのイエレン議長ら7人の賛成多数で決めた。FF金利は銀行間での資金の貸し借りに使う短期金利の指標で、住宅ローンや企業の借入金など多くの金利に影響を与える。
同時に公表されたFOMC参加者16人が想定する2018年の利上げ回数は3回で、9月時点の予想を据え置いた。景気が堅調なことから、市場では来年の利上げ回数を上方修正するとの見方もあったが、FRBはペースを維持する方針だ。
<米・経済指標>
〇(米) 11月消費者物価指数 (前月比)
+0.1% → +0.4%↑
〇(米) 11月消費者物価指数 (コア:前月比)
+0.2% → +0.1%↓
〇(米) 11月消費者物価指数 (前年比)
+2.0% → +2.2%↑
〇(米) 11月消費者物価指数 (コア:前年比)
+1.8% → +1.7%↓
〇(米) FOMC政策金利発表
1.25 → 1.50%↑
【2017.12.14】FX市場
ややドル安!米税制改革法案支持に懸念
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の112円後半。
海外市場終盤にかけて急速に強まったドル売りは一巡。日中は狭いレンジ内の推移が続いた。
ニューヨーク外為市場では当初上昇していたドルの上げ幅が縮小した。共和党議員2人が税制改革法案を支持するには変更が必要との見解を示し、同法案成立に対する疑念が出たことが背景。
市場では税制改革が実現すれば景気が刺激され成長が後押しされるとの見方が大勢となっている。
議会上院では100議席のうち共和党が52議席を保有。現時点では民主党議員は誰も支持しないとみられている。イングランダー氏は「税制改革法案が可決する公算は大きいが、共和党が保有する議席数には余裕がないため、万が一の事態に何が起こるかは分からない」としている。
主要6通貨に対するドル指数は一時93.759まで上昇したが、午後の取引ではほぼ横ばいの93.431となっている。
欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で政策金利の据え置きを決定したが、同時に域内の経済成長およびインフレ見通しを上方修正するとともに、必要な限り金融緩和を維持する方針を表明。これを受けドルは当初対ユーロで上昇していた。
<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
23.6万件 → 22.5万件↓
〇(米) 11月小売売上高 (前月比)
+0.2% → +0.8%↑
〇(米) 11月小売売上高 (前月比:除自動車)
+0.1% → +1.0%→
〇(米) 11月輸入物価指数 (前月比)
+0.2% → +0.7%↑
〇(米) 10月企業在庫 (前月比)
0.0% → -0.1%↓
【2017.12.15】FX市場
ややドル高!動意に乏しい展開
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の112円前半。
海外市場終盤につけた1週間半ぶり安値から小幅に切り返したが、積極的に買い上がる動きは乏しかった。
海外市場で112.06円まで下落、今月6日以来の安値をつけたドルは、米税制改革の進展を懸念する売りが一巡したこともあり、底堅い動きとなった。一時112.40円まで切り返した。
<米・経済指標>
〇(米) 11月鉱工業生産 (前月比)
+0.9% → +0.2%↓
〇(米) 11月設備稼働率
77.0% → 77.1%↑
〇(米) 10月対米証券投資
+809億USD → +232億U↓
sponserd link
【先週の主な動き】
先週は12月に利上げが約束されている、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表がありました。
今年3回目の利上げとなり、政策金利となるフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0・25%引き上げ、年1・25~1・5%にすることを決めました。
しかし利上げが発表されても市場は、ドルの大幅下げとなっています。
これは、12月に利上げが確定しているものの、賃金の伸びが加速していないことが背景にあるようです。
11月の消費者物価指数も前月、前年度で下方となっています。これも物価上昇に対して、賃金が上がっていないので、消費が落ち込んでいると思われます。
来年2018年度の成長率見通しを2.1%から2.5%への引き上げを予想しています。利上げ回数も3回の見通しで変化なしと、イベントと同時に売りということを決めていた投資家が多かったものと思われます。
さて、日足チャートをみると、
FOMCの政策金利発表では、1.25%→1.5%と金利を上げたにも関わらず、ドルは大幅下げとなりました。
金利だけ上げてもインフレによる個人消費が落ち込む中で、賃金の上げが加速していないことも原因があるようです。
チャートは、上値と下値が縮小しています。200日移動平均線付近まで下落が予想され、狭いレンジを形成しつつあるようです。
下値も限定されているので、なんとか直近高値を超えていかないと、上昇ムードにはならないようです。
【来週の主な経済指標発表】
・12/18
24:00 (米) 12月NAHB住宅市場指数
・12/19
22:30 (米) 11月住宅着工件数
22:30 (米) 11月建設許可件数
22:30 (米) 7-9月期経常収支
・12/20
4:00 (米) 11月中古住宅販売件数
4:00 (米) 11月中古住宅販売件数 (前月比)
・12/21
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
22:30 (米) 12月フィラデルフィア連銀製造業指数
22:30 (米) 7-9月期GDP・確報 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期個人消費・確報 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期GDPデフレーター・確報 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期コアPCEデフレーター・確報 (前期比年率)
23:00 (米) 10月住宅価格指数 (前月比)
・12/22
22:30 (米) 11月耐久財受注 (前月比)
22:30 (米) 11月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
22:30 (米) 11月個人所得 (前月比)
22:30 (米) 11月個人消費支出 (前月比)
22:30 (米) 11月コアPCEデフレーター (前月比)
22:30 (米) 11月コアPCEデフレーター (前年比)
24:00 (米) 11月新築住宅販売件数
24:00 (米) 11月新築住宅販売件数 (前月比)
24:00 (米) 12月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
12/11~12/15
・・・69pips
sponserd link