【2017.11.26】先週11/20~11/24のFX値動き
- 2017/11/26
- 為替ニュース
米国が北朝鮮を9年ぶりにテロ支援国家に指定されるなど、国際不安になっています。
先週23日は米国の感謝祭と日本では勤労感謝となっています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.11.20】FX市場
ドル高値!ユーロ軟化が背景
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円前半。
午前はドイツの連立協議決裂のニュースでユーロが大きく動いたが、午後の各主要通貨の動きは限定的だった。
ニューヨーク外為市場では、ドイツの連立協議決裂を受けユーロが軟化したことなどを背景に、ドルが主要通貨バスケットに対し約1週間ぶりの高値を付けた。
ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立協議は決裂。これを受け、メルケル氏は少数政権を率いるより再選挙実施が望ましいとの考えを表明した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、連立協議決裂のニュースはユーロに対する「主要案リスク要因」となったと指摘。
「ユーロの地合いが悪化したことで、ドルは米国の政治的な先行き不透明感をやり過ごすことができている」と述べた。
米ニューヨーク連銀が発表した4カ月ごとの調査によると、消費者によるクレジットの利用が改善した。
【2017.11.21】FX市場
ドル/円商い薄!米国・感謝祭を控え
ニューヨーク市場午後5時時点より小安い112円半ば。
米国が北朝鮮を9年ぶりにテロ支援国家に指定するなど潜在的なリスク回避要因がある一方、内外の株価が堅調なことや、前日の米長期金利の反発がドル買い材料として意識された。
ニューヨーク外為市場では、米債券利回りの低下を受けドルが主要通貨に対して弱含んだ。ただ感謝祭の祝日を23日に控え商いは薄かった。
今週は主な経済指標の発表は予定されていないが、市場はこの日にイエレン連邦準備理事会(FRB)議長が参加する討論会のほか、22日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目。
BKアセットマネジメントのマネジング・ディレクター、キャシー・リエン氏は、こうしたことを背景に市場では調整が入っているとの見方を示している。
<米・経済指標>
〇(米) 10月中古住宅販売件数
539万件 → 548万件↑
〇(米) 10月中古住宅販売件数 (前月比)
+0.7% → +2.0%↑
【2017.11.22】FX市場
ドル下落!感謝祭を前にポジション調整
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円前半。
日米の休日を前に持ち高調整主体の動きとなった。
米商務省が22日発表した10月の耐久財受注統計は、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比0.5%減と、2016年9月以来の大幅な落ち込みだった。
0.5%増との市場予想に反し、4カ月ぶりにマイナスへ転じた。ただ出荷は伸び続け、企業の設備投資や経済活動は底堅いことを示唆した。
9月の数字は当初発表の1.7%増から2.1%増へ上方改定された。10月の前年同月比は4.4%増だった。
国内総生産(GDP)の設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は前月比0.4%増だった。
9月は1.2%増加していた。コア資本財の出荷は2月以来、増加し続けている。
トランプ米大統領と米議会の共和党が大幅な法人税引き下げ法案を押し通すとの期待が一因だ。
<米・経済指標>
〇(米) 新規失業保険申請件数
24.9万件 → 23.9万件↓
〇(米) 10月耐久財受注 (前月比)
+2.0% → -1.2%↓
〇(米) 10月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
+0.7% → +0.4%↓
〇(米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
97.8 → 98.5↑
【2017.11.23】FX市場
ドル前日と同じ!米国感謝祭のため休場
東京為替市場休場
23日のニューヨーク外国為替市場リポートは、感謝祭のため休信します。
IHSマークイットが発表した11月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値は57.5と、2011年4月以来の高水準となった。ロイターがまとめた予想の最高値も上回った。
予想の中央値は56.0で、10月と同水準だった。
景況改善・悪化の分かれ目となる50を引き続き大幅に上回った。
IHSマークイットの首席ビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「数カ月前にピークを迎えたと思っていたので今回の数字は驚きだ。非常に広範囲で改善が見られる」と述べた。
新規ビジネス指数は56.9と、10月の56.6から上昇し、ほぼ7年ぶり高水準。ウィリアムソン氏によると、この水準が維持されれば、第4・四半期の経済成長率は0.8%となる。今月のロイター調査の予想は0.5%。
サービス部門PMI速報値は56.2と6カ月ぶり高水準。予想中央値(55.1)を上回った。10月は55.0だった。在庫を示すサブ指数は53.3と2011年5月以来の高水準で、10月の52.9から上昇。雇用増加もほぼ10年ぶりの速いペースとなった。
また、製造業PMI速報値も60.0と、1997年6月の集計開始以来、2番目に高い水準となった。予想は58.3だった。10月は58.5。
生産指数は60.8と、ほぼ7年ぶり高水準。10月は58.8だった。新規受注は2011年4月以来の高水準だった。
【2017.11.24】FX市場
ドル/円やや反発!短期的な買戻しが進む
午前9時時点から小幅高の111円前半。
実需や短期筋を中心に散発的な買い戻しが進んだが、米休場の合間の週末とあって参加者の動きは鈍く、勢いは限られた。
欧州市場序盤のドルは111.35円付近。夕方につけたきょうの高値111.56円から小幅に下落したが、底堅さも目立っている。
市場では前日急落した中国株の下げ止まりが、円相場の安定につながったとの指摘が出ていた。
上海総合指数は前日、年初来最大となる2%超の下げを記録。明確な手がかりが不明だったため、きょうも続落のおそれありと警戒する声は少なくなかった。しかし午後4時に取引を終了した同指数は0.1%高だった。
同時に、前日の大幅な中国株安がきょうの日本株へ特段波及しなかったことも、円相場には好材料。日銀のETF買い期待も支えとなり、日経平均は27円高だった。
ロシアのラブロフ外相は24日、モスクワを訪問中の河野太郎外相との会談後の共同記者会見で、北朝鮮問題を根拠に日本が自国の領土を北東アジア地域における米国の軍事拠点として提供しているのではないかとロシアは懸念していると述べた。
ラブロフ外相は「北朝鮮による脅威を根拠に、日本と韓国が米国の世界的なミサイル防衛システムの(北東アジア)地域における配備地になりつつあるのではないかと、ロシアは事実に基づき深刻に懸念している」と述べた。
そのうえで「ロシアは日本との間に直接的な問題を抱えておらず、日本にリスクがあるとは考えていない。
ロシアの近隣諸国の領土に米国の世界的なミサイル防衛システムが配備されることに対するリスクがあると考えている」と述べた。
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【先週の主な動き】
先週23日は、米国では感謝祭で、日本においては勤労感謝の日で、為替市場は商い薄となっています。
米国では北朝鮮を9年ぶりにテロ支援国家に指定するなど、潜在的なリスク回避要因としています。一方で北朝鮮は何も反発してこないのが不思議なくらいです。
米ニューヨーク連銀が発表した4カ月ごとの調査によると、消費者によるクレジットの利用が改善したと伝えていて、これから12月には、クリスマス商戦となり、消費が戻ってくると思われます。
ドイツのメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立協議は決裂で、メルケル氏は少数政権を率いるより再選挙実施が望ましいとの考えを表明しています。
さて、日足チャートをみると、
市場では、買いすぎたロングを調整する動きとなっています。
ドル買いで戻ることもなく、直近安値111円半ばを下回り、200日移動平均線を割り込んでいます。
今後反発しても、200日移動平均線がレジスタンスとなり下げが意識されることがあります。
こうなってくると、12月に向けてポジション調整が行っていると判断しています。
12月のクリスマスや、FOMCの利上げに向けて、投資家は売買ゲームをしているようにも見えます。
チャートでは、110円を下回ってくれば、上限は114円半ばから下限値は108円半ばまでのレンジ相場の展開となってきそうです。
【来週の主な経済指標発表】
・11/27
24:00 (米) 10月新築住宅販売件数
24:00 (米) 10月新築住宅販売件数 (前月比)
・11/28
22:30 (米) 10月卸売在庫 (前月比)
23:00 (米) 9月住宅価格指数 (前月比)
23:00 (米) 9月S&P/ケースシラー住宅価格指数 (前年比)
24:00 (米) 11月消費者信頼感指数
24:00 (米) 11月リッチモンド連銀製造業指数
・11/29
22:30 (米) 7-9月期GDP・改定 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期個人消費・改定 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期GDPデフレーター・改定 (前期比年率)
22:30 (米) 7-9月期コアPCEデフレーター・改定 (前期比年率)
24:00 (米) 10月中古住宅販売保留件数指数 (前月比)
・11/30
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
22:30 (米) 10月個人所得 (前月比)
22:30 (米) 10月個人消費支出 (前月比)
22:30 (米) 10月コアPCEデフレーター (前月比)
22:30 (米) 10月コアPCEデフレーター (前年比)
23:45 (米) 11月シカゴ購買部協会景気指数
・12/1
24:00 (米) 11月ISM製造業景況指数
24:00 (米) 10月建設支出 (前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
11/20~11/24
・・・69pips
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