【2017.11.13】先週11/13~11/17のFX値動き

トランプ米大統領が日本・韓国、中国の主だったアジアを訪問し、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を共有し、北朝鮮の核問題を挙げて、各国が一致する形となりました。
トランプ米大統領のアジア歴訪は、なんとか自国の貿易赤字を減らそうとする、狙いがあったのではないかとも言われる、今回の歴訪だったと思われます。
北朝鮮問題については、年末から1月、2月あたりがヤマ場となりそうです。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.11.13】FX市場

ドル小幅高!米長金利低下で上値重い

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い113円前半。

日経平均は前営業日比300円を超える下げを記録した一方、ドル/円は薄商いの中で底堅さを保った。ただ、米長期金利が低下したため上値が重い展開となった。

米財務省が発表した10月の財政収支は630億ドルの赤字となった。市場予想は620億ドルの赤字。

内訳は、歳出が前年同月比310億ドル増の2990億ドル。歳入は同140億ドル増の2350億ドル。

13日のニューヨーク外為市場では、ポンドがドルとユーロに対して下落した。

メイ英首相の求心力が低下する中で、欧州連合(EU)離脱交渉で英国の立場が弱まるとの懸念が広がった。

終盤のポンド/ドルは0.57%安の1.3113ドル。ポンドは対ユーロでも0.65%下げた。

英日曜紙サンデー・タイムズによると、与党・保守党議員40人がメイ氏に対する不信任を表明する書簡への署名に同意した。

また14日から議会で始まるEUの法令を英国の法律に置き換える手続きに関する法案審議で、議会側が政府権限を縮小する形の修正を要求するとみられる。

【2017.11.14】FX市場

ドル小幅高!明日の消費者物価指数発表を控え

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の113円後半。

今晩、主要中銀総裁の発言機会が控えていることや、明日、米国で消費者物価指数と小売売上高が発表されることもあり「今あえて動かなくてもいいとうムードが出ている」(国内ブローカー)という。

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は14日、12月利上げを引き続き支持するとの見解を示した。

また、インフレ率が一段と低下、もしくは地域的な経済情勢悪化の兆候が確認されれば、緩やかなペースでの引き締め政策見通しを変更する可能性があると述べた。

総裁は12月利上げへの支持について「引き続きその立場を維持する」と語った。「先入観は持っていないが、現時点では、米連邦準備理事会(FRB)の一段と均衡の取れた金融政策ペースが継続するとの見通しを快適と感じている」と語った。

ドイツの第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値が好調だったことなどを受け、ユーロが対ドルで2週間半ぶりの高値を付けた。

<米・経済指標>
○(米) 10月生産者物価指数 (前月比)
+0.4% → +0.4%→
○(米) 10月生産者物価指数 (コア:前月比)
+0.4% → +0.4%→
○(米) 10月生産者物価指数 (前年比)
+2.6% → +2.8%↑
○(米) 10月生産者物価指数 (コア:前年比)
+2.2% → +2.4%↑

【2017.11.15】FX市場

ドル安112円後半!株安や米長期金利の続落を背景

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の113円付近。

株安や米長期金利の続落を背景に、ドルは一時113円を割り込んだ。今夜発表予定の米消費者物価指数(CPI)を控え、投機筋の調整売りも出て、上値を抑えた。

ドルが主要6通貨バスケットに対して下げ幅を縮小した。

10月米小売売上高が予想外に増加したほか、消費者物価指数(CPI)もやや上昇したことを受け、12月の利上げ観測が強まった。

10月の米CPI統計は、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIが前月比0.2%上昇した。上昇率は9月の0.1%から加速、賃貸と医療費などが値上がりした。

小売売上高は前月比0.2%増加、市場予想は横ばいだった。

米商務省が発表した9月の企業在庫は前月比横ばいで、市場予想と一致した。8月分は0.6%増に下方修正された。

小売在庫は0.9%減少。第3・四半期の国内総生産(GDP)に対する在庫投資の寄与度は0.73%ポイント。

企業売上高は1.4%増。9月の販売ペースで在庫を使い切るまでの期間を示す対売上高在庫比率は1.36カ月と、前月の1.38カ月から縮小した。

<米・経済指標>
○(米) 10月消費者物価指数 (前月比)
+0.5% → +0.1%↓
○(米) 10月消費者物価指数 (コア:前月比)
+0.1% → +0.2%↑
○(米) 10月消費者物価指数 (前年比)
+2.2% → +2.0%↓
○(米) 10月消費者物価指数 (コア:前年比)
+1.7% → +1.8%↑
○(米) 11月NY連銀製造業景況指数
30.20 → 19.40↓
○(米) 10月小売売上高 (前月比)
+1.6%(+1.9%) 0.0% +0.2%↓
○(米) 10月小売売上高 (前月比:除自動車)
+1.0% → +0.1%→
○(米) 9月企業在庫 (前月比)
+0.7% → 0.0%↓
○(米) 9月対米証券投資
+672億USD → +809億USD↑

【2017.11.16】FX市場

ドル小幅高!米金利上昇を背景に

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円前半。株高や米金利の上昇を背景にじりじり値を上げた。

ドルが主要6通貨バスケットに対し小幅高で推移。
前日つけた約3週間ぶりの安値から持ち直した。米下院はこの日、税制改革法案を賛成多数で可決した。

主要6通貨に対するドル指数は0.13%高の93.933。
今週はドイツなどの底堅い統計を材料にユーロが値上がりしているが、この日は下落。ユーロ/ドルは0.23%安の1.1764ドル。

米連邦準備理事会(FRB)が公表した10月の鉱工業生産指数は、ハリケーン「ハービー」「イルマ」の被害を受けた産業の復旧が進むなか0.9%上昇し、伸びは市場予想の0.5%を上回るとともに、今年4月以来半年ぶりの大きさとなった。

9月分は0.4%上昇にやや上方修正され、第3・四半期分の前年比も前回公表(1.5%低下)から0.3%低下に上方修正された。

<米・経済指標>
○(米) 新規失業保険申請件数
23.9万件 → 24.9万件↑
○(米) 10月輸入物価指数 (前月比)
+0.7% → +0.2%↓
○(米) 11月フィラデルフィア連銀製造業指数
27.9 → 22.7↓
○(米) 10月鉱工業生産 (前月比)
+0.3% → +0.9%↑
○(米) 10月設備稼働率
76.0% → 77.0%↑
○(米) 11月NAHB住宅市場指数
68 → 70↑

【2017.11.17】FX市場

ドル大幅安!ファンド勢は円買いへシフト

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円半ば。

海外勢の持ち高調整とみられる売りにドルは広範に下落した。

市場では、今週に入り加速しているドル安は、今月末が決算となるファンド勢や、米感謝祭を控えた参加者のポジション調整が主体との見方が大勢だ。

「ここ数日は特に、特段の手掛かりがない中で、突然発生した売買が値動きを主導することが様々な通貨ペアでみられる」(都銀)という。

通貨市場間で、そうしたドル売りの受け皿となっている可能性が高いのは円。

シティグループ証券によると、主な為替ファンド持ち高を集計したところ、米ドルロングとユーロショートが同時に減少する一方、円ロングが増加しているという。

「円ロングは昨年半ば以来の高水準だが、極限値には至っていない。円ロングの積み増し余地がうかがえる」としている。




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【先週の主な動き】

先週は、米・経済指標が主だったニュースとなりました。

米財務省が発表した、10月の財政収支は市場予想の620億ドルに対して、630億ドルの赤字となっています。

10月の消費者物価指数は+0.5%から+0.1%に大幅にダウンしています。賃貸と医療費は値上がりしています。
これから年末にかけて、消費は戻ってくるものと思われます。

米税制改革の通過に伴う押し上げがなければ、ドルの上値が重くなると指摘されています。

米税制改革は、トランプ政権の一つの目玉政策であるので、何とか議会を通過して、米経済を取り戻してほしいものです。

EU離脱をした英国は、メイ首相の求心力低下もあって、ポンド安となっています。

さて、日足チャートをみると、

ドル安・円高に振れ、114円を超えてから大きく失速し、現在112円前半で取引を終えています。

ドル/円は、サポートを下抜けても、東京時間には機関投資家が買って戻ってくると予想され、本邦機関投資家の逆張りが逆効果となり、週末はサポートを大きく割り込んだ展開となりました。

ドル/円は下がってきているように見えますが、ドルのロングが溜まりすぎて、現在一時的に調整下落しているものと思われます。

今後さらに下げてくれば、レンジ相場の様相が大きくなってきます。
200日移動平均線を下回るのか、サポートされ上昇に転じていくかがカギとなるでしょう。

【来週の主な経済指標発表】

・11/21
24:00 (米) 10月中古住宅販売件数
24:00 (米) 10月中古住宅販売件数 (前月比)
・11/22
22:30 (米) 新規失業保険申請件数
22:30 (米) 10月耐久財受注 (前月比)
22:30 (米) 10月耐久財受注 (前月比:除輸送用機器)
24:00 (ユーロ圏) 11月消費者信頼感・速報
24:00 (米) 11月ミシガン大消費者信頼感指数・確報
28:00 (米) FOMC議事録(10月31・1日分)
・11/23
東京休場(勤労感謝の日)
NY休場(感謝祭)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

11/13~11/17

・・・78pips




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