【2017.11.05】先週10/30~11/03のFX値動き
- 2017/11/05
- 為替ニュース
月初ということもあり各経済指標が多く発表されます。
週末にはトランプ米大統領が来日と、いつもよりニュースは多くなる一週間となりました。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.10.30】FX市場
ドル安!スペイン・カタルーニャ州の独立問題で
ニューヨーク市場午後5時時点と小幅高の113円後半。
今週は日米英の中銀イベントや米国の重要経済指標など材料が豊富。米連邦準備理事会(FRB)議長の後任人事発表もあるとみられ、週明けの東京時間は積極的に動く向きが少なかった。
午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の113円半ばだった。
市場では「スペイン・カタルーニャ州の独立問題が投資家心理の悪化につながっているようだ。
次期米連邦準備理事会(FRB)議長候補にパウエル理事の確率が高まったとの見方もドルの上値を重くしている」(国内金融機関)との声が出ていた。
27日、パウエル氏の確率が高まったとの認識から米国債利回りが全般に低下した経緯もあり、もう一人の有力候補とされるテイラー・スタンフォード大教授に決まった場合は、急速な米金利上昇・ドル高となるリスクもあるという。
米商務省が30日発表した9月の個人消費支出(季節調整済み)は前月比1.0%増と、2009年8月以来8年1カ月ぶりの大幅な伸びとなった。
市場予想は0.8%増だった。ハリケーンが直撃したテキサス州とフロリダ州で洪水被害に遭った車を買い替える動きがあったとみられる。ただ、基調的なインフレは依然抑制されていることも浮き彫りとなった。
また、貯蓄が2008年以来の水準に減少。賃金の伸びが精彩を欠く中、貯蓄を切り崩す動きが出ていることが明らかとなり、9月に確認された消費の勢いが持続可能でないことを示唆した。
<米・経済指標>
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.1%/1.3% → 0.1%/1.3%→
○米・個人支出(前月比)
0.1% → 1.0%↑
○米・個人所得(前月比)
0.2% → 0.4%↑
【2017.10.31】FX市場
ドル小幅高!米指標底堅い伸び
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の113円前半。
日銀の金融政策決定会合では現行政策が据え置かれたほか、展望レポートでは物価の見通しが今年、来年と下方修正された。出口戦略からは遠い日銀の姿が改めて認識され、一時的かつ小幅に円安に振れる場面があった。
終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅高。
朝方発表された一連の堅調な米経済指標を受けて上昇したものの、その後は伸び悩んだ。月間では2月以来の高い伸びを記録する見通し。
米指標では、第3・四半期の雇用コスト指数が底堅い伸びを示したほか、10月のCB消費者信頼感指数は17年ぶり高水準に達した。同月のシカゴ地区購買部協会景気指数も2011年3月以来の高水準となった。
これら指標を追い風に、主要6通貨バスケットに対するドル指数は一時上昇。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や英中銀の金融政策決定会合、週末11月3日の米雇用統計の発表を控え、積極的な動きには出にくく、ドルは上げ幅を削る展開となった。
ドルはこれまで、トランプ政権が目指す大規模な税制改革の期待を追い風に上昇してきたが、こうした期待が薄れつつあることも指摘された。
<米・経済指標>
○米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
5.81% → 5.92%↑
○米・シカゴ購買部協会景気指数
65.2 → 66.2↑
○米・CB消費者信頼感指数
119.8 → 125.9↑
【2017.11.01】FX市場
ドル上昇!米長期金利の上昇に連れ高
ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の113円後半。
午前は米長期金利の上昇に連れ高となったが、午後は「完全にイベント待ち」(国内金融機関)で、こう着感が強まった。
ドルが対円で約3カ月半ぶりの高値近辺に上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)はこの日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定したものの、経済活動は堅調な速度で拡大しているとの認識を表明、次回12月の会合で利上げを決定するとの観測が高まっている。
この日に発表された経済指標では、10月のADP全米雇用報告で民間部門雇用者数が23万5000人増と市場予想の20万人増を上回り、7カ月ぶりの大幅増となった。これを受け、3日に発表される10月の雇用統計でも非農業部門雇用者数が堅調に伸びるとの見方が強まっている。
今週はこのほか、トランプ大統領が2日に発表するとしている次期FRB議長の指名も注目されている。
FRBはFOMC声明で「ハリケーンに関連した被害にもかかわらず、経済活動が堅調な速度で拡大していることを示している」と表明。
アナリストの間ではFRBのこうした見解表明で12月利上げの公算がかなり高まったとの見方が出ている。
BKアセット・マネジメントの外為戦略部門責任者、ボリス・ショレスバーグ氏は、FRBは単発の利上げを実施するのではなく、利上げサイクルを開始する構えであることを市場に示したと指摘。
「こうした見方が市場に広まり始めれば、ドル支援要因となる」と述べた。
<米・経済指標>
○米・ADP民間雇用者数
13.5万人 → 23.5万人↑
○米・建設支出(前月比)
0.5% → 0.3%↓
○米・ISM製造業景況指数
60.8 → 58.7↓
○米FOMC政策金利発表
1.25% → 1.25%→
【2017.11.02】FX市場
ドル安!BOE政策金利引き上げ
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の114円前半。
実需の売りに加え、対豪ドルで米ドル安が進んだことも重しとなったが、下値の買い意欲は相変わらず根強く、売り一巡後は下げ渋った。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は2日、政策金利を0.25%から0.50%に引き上げた。2007年以来の利上げとなる。
中銀は先行きについて、向こう3年間は「非常に緩やかな」追加利上げが必要になると予想していると表明した。
市場では今後に向けた中銀の慎重姿勢に注目が集まり、英ポンドが対ドルで下落、国債価格は上昇した。
中銀は声明で「インフレ水準が持続的な形で目標に戻るためには、金融政策スタンスを緩やかに引き締めることが妥当と金融政策委員会(MPC)が現時点で判断した」と説明。
「今後の政策金利引き上げは緩やかなペースで限定的に行うことで、メンバー全員が一致した」としている。
この日利上げに踏み切ったが、中銀は国内家計や企業の借り入れコストが「歴史的にかなり低い」状態が続くとの見通しを示した。
カーニー総裁は「大まか」な表現としつつ、2020年末までに2
5ベーシスポイント(bp)の追加利上げを2回行うという投資家らの見方と同じと説明した。
<米経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.3万件 → 22.9万件↓
【2017.11.03】FX市場
ドル上値重い!トランプ大統領FRB次期議長にパウエル指名
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の114円前半。
実需の売りに加え、対豪ドルで米ドル安が進んだことも重しとなったが、下値の買い意欲は相変わらず根強く、売り一巡後は下げ渋った。
ドルが下落。
米下院共和党が税制改革法案を示したことを受け、主要6通貨バスケットに対し1週間ぶり安値をつけた。
ドルは午後の取引で、幾分下げを取り戻した。トランプ大統領が、連邦準備理事会(FRB)次期議長にパウエル理事を指名したが、反応は限定的だった。
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【先週の主な動き】
先週は、米FOMC政策金利発表とイングランド銀行(英中央銀行、BOE)は2日、政策金利がありました。
米FOMC政策金利発表は、12月利上げが決まっているので、今月は据え置きとなっています。市場では織り込み済みということで、市場の動向は限定的となっています。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は、0.25%から0.50%に引き上げ、2007年以来の利上げとなっています。
これによりポンド買いに反応する場面がありましたが、その後慎重な動きとなっています。
トランプ米大統領は、次期FRB議長に有力視されていたパウエル氏に決定しています。市場は織り込んでおり、反応は限定的でした。
さて、日足チャートをみると、
最初ドル売りで反応しましたが、その後、米・経済指標が好調だったことを受けて、反発しドル買いとなっています。
ここで114.5円を超えられない状況となっており、ここで下げが確認されると、ダブルトップのチャートの形となり、下げてくると予想されます。
反発し上昇する場合、114.5円を上に抜けていくかがカギとなってきます。
【来週の主な経済指標発表】
・11/08(水)
21:00 米・MBA住宅ローン申請指数
・11/09(木)
00:30 米・週間石油在庫統計
22:30 米・新規失業保険申請件数
・11/10(金)
00:00 米・卸売在庫(確報値)
・11/11(土)
00:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
10/30~11/03
・・・75pips
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