【2017.10.29】先週10/23~10/27のFX値動き
- 2017/10/29
- 為替ニュース
先週日曜日は、衆議院の選挙における開票がありました。
結果は、自民・公明合わせて310議席となり過半数を超えるという結果になっています。
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さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.10.23】FX市場
ドル利確売り!米長期金利低下が背景
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の113円後半。
衆院選での自公連立政権圧勝に対する初期反応は円売りで、ドルは一時114.10円と3カ月ぶりの高値に達した。
しかしその後は、米長期金利が低下したことなどを背景に利益確定売りや実需の売りに押され113円後半に下落した。
終盤のニューヨーク外為市場は、衆院選結果を受けアベノミクスや日銀の超金融緩和が続くとの見方が広がり、ドルは対円でアジア時間に一時、114.10円と約3カ月ぶりの高値をつけた。
直近では0.1%高の113.69円。
主要6通貨に対するドル指数は、2週間半ぶりの高値付近で推移した。直近で0.22%高の93.910、取引時間中に94.017の高値をつけた。
米連邦準備理事会(FRB)次期議長の政策姿勢は、タカ派色を増すとのうわさが広がる。減税期待も再燃しドルの追い風となったほか、2年債利回りは一時、1.589%と9年ぶりの水準付近に上昇した。
欧州委員会が発表した10月のユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)はマイナス1.0と、前月のマイナス1.2から改善、16年ぶりの高水準を更新した。市場予想はマイナス1.1。
欧州連合(EU)全体の消費者信頼感指数はマイナス1.6で変わらずだった。
【2017.10.24】FX市場
ドル支え! 衆院選の結果を受けて
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の113円後半。
衆院選の結果を材料にした取引は一巡し、次の出方をうかがっている。日経平均が小じっかりで下支えになったが、相場を大きく押し上げる力はなかった。
終盤のニューヨーク外為市場は、ドルが対主要6通貨バスケットで底堅く推移した。
米共和党の上院議員らが、次期連邦準備理事会(FRB)議長人事でテイラー・スタンフォード大教授を支持すると伝わった。
テイラー氏が就任すれば、金融引き締めを加速するとみられている。
終盤の取引で、ドル指数はほぼ横ばいの93.934。一時93.682まで下げたが持ち直した。
衆院選の結果を受け、ドル/円は3カ月ぶりの高値付近で推移した。直近で0.4%高の113.90円。
【2017.10.25】FX市場
ドル/円高値でもみあい!新築住宅販売は底堅い内容
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の113円後半。
前日海外市場から何度かドル安/円高が進む場面があったが、下値では短期筋を中心にすぐ押し目買いが集まり、底堅い動きが続いた。
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落。米連邦準備理事会(FRB)議長の後任人事などを巡り「確実な材料に欠けるなか利食い売りが出た」(BKアセットのキャシー・リアン氏)。
この日発表された耐久財受注や新築住宅販売は底堅い内容だったものの、ドルの押し上げには至らなかった。
<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
1.7% → 2.2%/0.7%↑
○米・新築住宅販売件数
56.0万件 → 66.7万件↑
【2017.10.26】FX市場
ドル同水準!ユーロ縮小に伴って
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の113円後半。
欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表を控え、調整主体の取引。午後は米金利をにらんで上下動した。
ニューヨーク外為市場ではユーロが対ドルで売られ、約1年4カ月ぶりの大きな下落を記録した。
欧州中央銀行(ECB)が債券購入を来年1月から9月末まで月額300億ユーロに縮小することを決定し、必要があれば延長するとの姿勢を示したことで、ECBが来年利上げに踏み切るとの観測が後退したことが背景。
ECBはこの日の理事会で、現在月額600億ユーロとしている債券買い入れを来年1月から月額300億ユーロに減額すると同時に、買い入れを同年9月末まで継続することを決定。
米商務省が公表した9月の財貿易収支(速報)は、赤字が1.3%拡大して641億ドルとなった。
輸出が9億ドル増の1296億ドルだったが、輸入は17億ドル増の1937億ドルに上った。資本、消費財の輸入が急増し、経済の基調的な強さを反映している公算が大きい。
トランプ大統領の減税策への期待に加え、同大統領が来年2月に任期が切れるイエレン連邦準備理事会(FRB)議長の後任にイエレン氏よりも速いペースで利上げを実施する人物を選ぶ可能性があるとの観測から、ドルはこのところ上昇している。
次期FRB議長人事を巡っては、米政治メディアのポリティコがこの日、トランプ大統領と定期的に協議する関係者1人の話として、指名候補がパウエルFRB理事とテイラー・スタンフォード大教授に絞られたと報じた。トランプ氏は11月上旬に予定されるアジア歴訪前に候補を発表する見通し。
主要6通貨に対するドル指数は94.668と、3カ月ぶりの水準に上昇した。
<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
22.2万件 → 23.3万件↑
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
-2.6% → 0.0%↑
【2017.10.27】FX市場
ドルやや上昇!トランプ大統領次期FRB議長指名の方向
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の114円前半。
欧州中央銀行(ECB)理事会後に進んだユーロ安は東京市場に入っても止まらず、ユーロ/ドルは3カ月ぶり安値まで下落した。
トランプ米大統領は次期連邦準備理事会(FRB)議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いている。
2人の関係筋が27日、明らかにした。ただし最終的な決定はこれからで、トランプ氏はいつでも考えを変える可能性があるという。
これに先立ち、ブルームバーグが複数の匿名の関係筋の話として同様の内容を報じた。
来年2月に任期が切れるイエレンFRB議長の後任として、トランプ大統領はパウエル氏のほかテイラー・スタンフォード大教授を候補に挙げているが、イエレン氏の再任の可能性も排除していない。
ホワイトハウスのサンダース報道官は27日、トランプ氏が来週、FRBの次期議長人事を発表すると明らかにした。11月3日のアジア歴訪出発までに発表するとみられている。
<米・経済指標>
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
0.9% → 1.3%↑
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
1.0% → 2.2%↑
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
2.8% → 2.4%↓
○米・四半期GDP(速報値)(前期比年率)
2.6% → 3.0%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
95.1 → 100.7↑
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【先週の主な動き】
先週、日本では衆議院選挙の結果が出ました。また24日は中国では共産党大会が開幕しました。
中国では共産党大会では、習近平主席の名前が明記されたことからも、権力基盤が強まったと言われています。
日本では、与党(自民・公明)が過半数を超えて310議席を獲得する結果となりました。
これで消費税の増税は間違いなく行われることでしょう。
また衆議院選挙で話題となったのは、「憲法改正」という言葉が争点となっていました。
これで国民の大半は、消費増税、改憲に賛成という結果となったのです。これは民意であり、選挙結果がすべてと考えます。
憲法改正には、国会議院の3分の2以上の賛成があり、国民の過半数の賛成を得なければなりません。
この国民の過半数の承認を得るのを避けらる範囲で、憲法改正になりそうです。
来週はFOMCによる政策金利発表があります。
12月利上げを宣言しているので、ここで利上げはないと考えます。あとは次期FRB議長の話題となっています。
さて、日足チャートをみると、
111円後半から113円半ばの範囲で、高値圏?でもみ合いの展開となっています。
今後高値を超えていくのか、下げてくるのか見極めとなっています。
今年に入り113円付近は2回上値となり、下げてきているポイントとなっています。この上値を上に抜けていくかがカギとなっています。
下げてきた場合、再度レンジ相場の様相が強いということになってきます。
【来週の主な経済指標発表】
・10/30
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
21:30 米・個人支出(前月比)
21:30 米・個人所得(前月比)
・10/31
22:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
22:45 米・シカゴ購買部協会景気指
23:00 米・CB消費者信頼感指数
・11/01
21:15 米・ADP民間雇用者数
23:00 米・建設支出(前月比)
23:00 米・ISM製造業景況指数
・11/02
03:00 米FOMC政策金利発表
21:00 英中銀(BOE) 政策金利発表
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・11/03
21:30 米・貿易収支-424.0億ドル
21:30 米・非農業部門雇用者数/米・失業率(雇用統計)
23:00 米・製造業受注(前月比)
23:00 米・ISM非製造業景況指数
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
10/23~10/27
・・・79pips
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