【2017.10.15】先週10/09~10/13のFX値動き

先週は11日の早朝FOMC議事録の発表がありました。
北朝鮮を訪問しているロシアの議員から「アメリカ西海岸に到達可能な長距離ミサイル発射実験を計画している」という報道もありました。
日本では衆議議院が28日の本会議で解散され、10月10日公示で、22日投開票となり、各党の選挙が開始されています。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.10.09】FX市場

ドルやや上昇!トランプ大統領の税制改革期待から

ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の112円後半。

米雇用統計を目前に控え、様子見ムードが広がる中、日経平均や米長期金利の上昇に連れ高となった。

ニューヨーク外為市場では米株価が軟調となるなかドル指数が低下した。

ドル指数はこれまで米連邦準備理事会(FRB)が年内3度目となる利上げを実施するとの観測のほか、トランプ大統領が掲げる税制改革が進展するとの期待から上昇。

ただ一部アナリストの間では、米経済の成長は緩やかなものにとどまり、外国中銀が利上げもしくは資産買い入れの縮小を検討するなか、ドルの回復は限定されるとの見方が出ている。

朝方発表された9月の米雇用統計で賃金の上昇が確認されたことでドルが上昇していたが、その後、北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を準備しているとの報道を受け下落に転じた。

本日は北朝鮮労働党創建72周年ということで、挑発行為があるのではないかと一定の警戒感がある。

ロシア通信(RIA)によると、今週北朝鮮を訪問したロシア下院議員が北朝鮮は長距離ミサイル発射実験を計画しており、同国は米国の西海岸が射程距離に入るとの見方を示していると述べた。

米労働省が発表した9月の雇用統計は非農業部門雇用者数が2010年9月以来7年ぶりに減少したものの、時間当たり平均賃金は前年同月比2.9%増と、16年12月以来の大幅な増加となった。

これを受け、米国のインフレが上向くとの期待からドルは対円で約2カ月ぶり、対ユーロで7週間ぶりの高値に上昇した。

【2017.10.10】FX市場

ドルやや下落!ユーロ/ドル上昇を受けて

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の112円半ば。

午前は実需筋などの買いで112円後半まで強含んだが、北朝鮮情勢や衆院選などの不透明要因も残り、一段の上昇はならなかった。

ユーロ/ドルが上昇し1週間ぶり高値をつけた。
8月のドイツ貿易統計で輸出が1年ぶりの大きな伸びとなったことに加え、欧州中央銀行(ECB)のラウテンシュレーガー専務理事が来年の資産買い入れ縮小と将来的な買い入れ終了の必要性に言及したことが材料となった。

ユーロは今年に入り上昇しているが、最近はスペイン・カタルーニャ自治州の独立問題の影響で伸び悩んでいる。
ユーロ/ドルは、域内経済指標が底堅い内容であるにもかかわらず、過去1カ月間で3%強値下がりしている。

【2017.10.11】FX市場

ドルやや上昇!FOMC議事録不透明感の見方

ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の112円前半。

午前は米長期金利の上昇に連れ高となったが、午後は目立った 材料がなく、小動きが続いた。

ドルが下落し、主要6通貨バスケットに対し2週間ぶり安値をつけた。

午後に発表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、12月利上げの可能性を残しつつも、複数の当局者が今後の利上げについて向こう数カ月で発表されるインフレ指標を見極めたいとの見解を示していたことが明らかとなり、年内にあと1回の利上げが実施されるとの見方に不透明感が漂う格好となった。

【2017.10.12】FX市場

ややドル安!FOMCインフレ率見極めハト派的な意見から

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の112円前半。

前日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ率の上昇の見通し、および、インフレ率が上昇しない場合の金利の道筋を巡り、踏み込んだ議論が行われたことが明らかになったが、全般にややハト派的と受け止められ、アジア時間には、米長期金利が軟化気味となり、ドル/円もジリ安の展開となった。

ドルが下落し、主要6通貨バスケットに対し2週間ぶり安値をつけた。

午後に発表された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨からは、12月利上げの可能性を残しつつも、複数の当局者が今後の利上げについて向こう数カ月で発表されるインフレ指標を見極めたいとの見解を示していたことが明らかとなり、年内にあと1回の利上げが実施されるとの見方に不透明感が漂う格好となった。

ニューヨーク外為市場では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控え、これまで低下していたドル指数が上向いた。

市場では米利上げ時期の手掛かりを得ようと同指数に注目が集まっている。

主要6通貨に対するドル指数は0.06%上昇の93.074。この日も低下して取引を終えれば、過去4カ月で最も長い連続低下となるはずだった。

ラウン・ブラザーズ・ハリマンのグローバル為替戦略部門責任者、マーク・チャンドラー氏は、「今週に入ってからのドル指数の動きは主に9月にみられた大幅な変動の反動と考えている」とし、「市場で新たなシグナルが待たれるなか、調整が入っている」と述べた。

ドル指数は9月は月間ベースで7カ月ぶりに上昇。
前週は米雇用統計で賃金上昇が確認されたことを受け、約10週間ぶりの高水準をつけていた。

市場は13日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)に注目。
前日に連邦準備理事会(FRB)が公表した9月19-20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、インフレ率の上昇見通し、およびインフレ率が上昇しない場合の金利の道筋を巡り踏み込んだ討議が行われ、多くの参加者が年内にもう1度利上げすることが「適切となるだろう」との見方を示していたことが明らかになっている。

この日発表の経済指標では9月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.4%上昇となり、上昇は前月の0.2%から加速。ドルの支援要因となった。

<米・経済指標>
○米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.1%/2.0% → 0.4%/2.2%↑
○米・生産者物価指数(前月比/前年比)
0.2%/2.4% → 0.4%/2.6%↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
26.0万件 → 24.3万件↓

【2017.10.13】FX市場

ややドル下落!9月の米消費者物価指数予想に届かず

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の112円ちょうど付近。

株価の大幅高にも関わらず、株との相関が低いドル/円は、軟調気味の米長期金利を眺めつつジリ安の流れとなった。

ニューヨーク外為市場ではドル指数に対しおおむね横ばいで推移した。

9月の米消費者物価指数の伸びが予想に届かず、インフレがなお抑制されていることが示されたことが連邦準備理事会(FRB)当局者の懸念材料になるとの見方から、ドル指数は当初は低下していた。

労働省発表の9月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.5%上昇と、8カ月ぶりの大幅な上昇となったものの、予想の0.6%は下回った。

また、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIの上昇率は前月比0.1%にとどまった。

FRBは年初からこれまでに2回の利上げを実施。年内はあと1回の利上げがある可能性を示唆している。

CMEフェドウオッチによると、金融市場は12月に利上げが実施される確率が約83%であることを織り込んでいる。

この日はトランプ米大統領が米欧など主要6カ国とイランが2015年に締結した核合意について、イランが順守しているとは「認めない」と表明。

核合意の枠組みからの完全な撤退は表明しなかったものの、米議会に対し対イラン経済制裁を再発動するかどうか60日以内に決定するよう要請した。

前出のシャモッタ氏は「トランプ氏が核合意に対し消極的になっていることで世界的にリスク回避の動きが高まっている」としている。

米商務省が発表した、8月の企業在庫は前月比0.7%増と、伸びが9カ月ぶりの大きさとなった。

在庫投資が第3・四半期の経済成長を後押しする可能性を示した。前月は0.3%増えていた。

小売在庫が0.7%、自動車在庫は1.3%それぞれ増えた。
国内総生産(GDP)の産出に利用される自動車を除く小売在庫は0.4%増となった。前月は0.1%減少していた。

企業売上高は0.7%増と、昨年12月以来の大きな伸びを示した。8月の販売ペースで在庫を使い切るまでの期間を示す、対売上高在庫比率は1.38カ月で、前月と変わらなかった。

<米・経済指標>
○米・小売売上高(前月比)/米・小売売上高(除自動車)(前月比)
-0.2%/0.2% → 1.6%/1.0%↑
○米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
0.2%/1.7% → 0.1%/1.7%↓
○米・消費者物価指数(前月比/前年比)
0.4%/1.9% → 0.5%/2.2%↑
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
95.3 → 101.0↑




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【先週の主な動き】

先週の主だった動きとしては、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事の発表がありました。

12月の利上げの可能性を残しつつも、向こう数カ月のインフレ指標を見極めたいというハト派的な見方を受けて、ドル上昇を拒んでいる展開となっています。

9月の米雇用統計で賃金の上昇が確認されたことでドルが上昇しましたが、北朝鮮の長距離ミサイルの発射実験を準備しているという報道を受けて、下落に転じています。

米労働省が発表した9月の雇用統計は非農業部門雇用者数が2010年9月以来7年ぶりに減少しています。

日本では、衆議院の解散を受けて選挙戦が繰り広げられています。
野党の思惑はバラバラで、与党優位という結果が見えてきているようです。

野党どうしが非難しあっている状況において、野党に勝ち目はないと思われます。

安部総理も教育無償化だけを公約に掲げていますが、消費税増税についてはあまり言わなくなっています。恐らく今回の選挙で与党が圧勝すれば、消費税増税は間違いなく実施されることでしょう。

しかし与党、特に自民党は勝利しても、もっと国会に対して謙虚にすべきと考えます。

実際、フェイク記事にはご注意を。自らの考えに律することが重要と思われます。

さて、日足チャートをみると、

112円を超えてややドル/円相場は、トーンダウンしてきています。現在112円を割り込み、111円後半。

ここから反発し上昇に転じていくのか、さらに下落していくのか見極めとなってきます。直近の高値を更新できていません。

直近の下値を下回った分、高値も低くなってきています。

ドル/円に動きが出てこないと、他のクロス円も大きな動きは望めません。

【来週の主な経済指標発表】

・10/16
21:30 米・NY連銀製造業景気指数
・10/17
21:30 米・輸入物価指数(前月比/前年比)
22:15 米・設備稼働率76.1% 76.2% -3pips
22:15 米・鉱工業生産(前月比)
・10/19
21:30 米・フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・景気先行指数(前月比)
・10/20
23:00 米・中古住宅販売件数

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

10/09~10/13

・・・56pips




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