【2017.08.20】先週08/14~08/18のFX値動き

先週の東京市場は盆休みとなり、投資家の影響が弱まる時期となっています。海外でも夏季休暇となり、マーケットの薄い展開となっています。
また北朝鮮がグアム島周辺にミサイル発射計画を発表し、緊迫した情勢が続いています。それが為替にどう影響したのか、注目される一週間となります。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.08.14】FX市場

ドル上昇!ドル買い戻しの動きから

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の109円後半。

午前の仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りが入ったほか、午後は日経平均が下げ幅を縮めた局面で109円半ばに上昇。

米長期金利の底堅い動きやクロス円の上昇もドル/円を支援した。
ただ、株価の下げ縮小が一服するとクロス円の上昇も勢いを失い、ドル/円は伸び悩んだ。

ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇。
米朝関係の緊迫化などを受けて前週末に市場参加者が売り持ちにしたドルを、いったん買い戻す動きが広がった。

週明けにかけて、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の双方からさらに強硬な内容の発言が出てこなかったため、安全通貨とされる円やスイスフランからドルに資金が回帰した。

終盤の主要6通貨に対するドル指数は0.4%高。ドル/円は0.5%高の109.67円、ドル/スイスフランも1.1%上がった。

<米・経済指標>
○日・四半期GDPデフレーター(速報値)(前年比)
-0.8% → -0.4%↑
○日・四半期GDP(速報値)(前期比/前期比年率)
0.5%/2.2% → 1.0%/4.0%↑

【2017.08.15】FX市場

ドル110円前半まで回復!北朝鮮の懸念が後退

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円前半。

北朝鮮への過度な懸念がひとまず後退し、リスク回避時の円買いの巻き戻しが進んだ。

TDセキュリティーズのFX戦略北米責任者マーク・マコーミック氏は「ポジションが一方向に大きく傾いていたので、市場が逆に動き始めた。

円とスイスフランの強気ポジションが若干巻き戻された」と指摘。
ドルの地合いが相当悪化していることから、ほんのちょっと予想より明るい材料があればすぐにドルに資金が向かう状況だと付け加えた。

米商品先物取引委員会(CFTC)が11日公表したポジション動向によると、足元の投機筋のドル売り持ち規模は2013年1月以来の大きさだった。

<米・経済指標>
○米・小売売上高(前月比)/米・小売売上高(除自動車)(前月比)
-0.2%/-0.2% → 0.6%/0.5%↑
○米・NY連銀製造業景気指数
9.8 → 25.2↑
○米・輸入物価指数(前月比/前年比)
-0.2%/1.5% → 0.1%/1.5%↑
○米・対米証券投資収支
919.0億ドル → 344.0億ドル↓

【2017.08.16】FX市場

ドル上昇!その後ドル急降下

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円後半。

夏季休暇の企業が多いため実需筋の参加は限定的となり、ドル/円 は110円半ばでの小動きが続いて方向感を欠いた。その後、夕刻に入ると、ドル/円はやや水準を切り上げた。

終盤のニューヨーク外為市場では、7月の米小売売上高が7カ月ぶりの大幅増加となったことから、ドルが上昇した。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がグアムへのミサイル発射計画について、決定を下す前にもう少し米国の行動を注視する姿勢を示したとの報道で、北朝鮮の過激な姿勢はポーズにすぎないとの見方が広がったこともドルが買われる要因になった。

ドル/円JPY=は上昇率が1%強と1日としては7月3日以来最大で、1週間強ぶりの高値を付けた。一方、ユーロ/ドルEUR=は7月28日以来の安値に沈んだ。

ニューヨーク外為市場では、7月の米小売売上高が7カ月ぶりの大幅増加となったことから、ドルが上昇した。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がグアムへのミサイル発射計画について、決定を下す前にもう少し米国の行動を注視する姿勢を示したとの報道で、北朝鮮の過激な姿勢はポーズにすぎないとの見方が広がったこともドルが買われる要因になった。

<米・経済指標>
○米・建設許可件数
125.4万件 → 122.3万件↓
○米・住宅着工件数
121.5万件 → 115.5万件↓

【2017.08.17】FX市場

ドル/円109円後半!FRB利上げ先送りを示唆

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円後半。

海外市場でドル安が進んだ流れを受け、ドルは東京市場でも一時109.67円まで下落した。

109円半ばには実需筋のリーブオーダーもあるとされ、その後は底堅く推移したものの、午後3時までには110円台には戻れなかった。
夕刻に入ると、ドル/円はやや水準を切り上げ、110円台に乗せる場面もみられた。

ニューヨーク外為市場では、ドルが下落。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で物価上昇力の弱さに対する政策担当者の懸念が強まったことが判明し、連邦準備理事会(FRB)が利上げを先送りする可能性が示唆されたため、ドル売りにつながった。

ウェストパック・バンキング・コーポレーションのシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は、7月FOMCで物価上昇率が2%に届かない状態にとどまっていることに懸念を示したのは数人のメンバーだったが、今はその人数がもっと増えていると指摘。

これは12月にFRBが利上げする公算がどちらかといえば小さくなることを意味していると説明した。

<米・経済指標>
○米・フィラデルフィア連銀景況指数
19.5 → 18.9↓
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.4万件 → 23.2万件↓
○米・設備稼働率
76.6% → 76.7%↑
○米・鉱工業生産(前月比)
0.4% → 0.2%↓
○米・景気先行指数(前月比)
0.6% → 0.3%↓

【2017.08.18】FX市場

ドル一時109円割り込む!バルセロナで車衝突を受けて

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円前半。

株安を眺めて上値の重い展開が続いた。
前日海外市場で、スペイン東部バルセロナの車両突入事件で死者が出たとの報道や、ゲーリー・コーン米国家経済会議(NEC)委員長の辞任観測などを受けてドルが売られた流れを引き継いだ。

夕刻に入ってもドル/円の軟調な動きは続き、一時109円を割り込む場面もみられた。

ニューヨーク外為市場では、ドルがユーロに対して上昇した一方、円とスイスフランに対しては下落した。

欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨公表後にユーロが売られたが、ゲーリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任するとの憶測により、ドルは不安定な動きとなった。

こうした中、バルセロナで車両が群衆に突っ込み、少なくとも13人が死亡したとの報道を受け、安全通貨とされる円とスイスフランが買われた。

ミシガン大消費者信頼感8月速報値、1月以来の高水準
8月の米ミシガン大消費者信頼感指数(速報値)は97.6と前月の93.4から上昇し、1月以来の高水準となった。予想の94.0も上回った。

7月は8カ月ぶりの低水準に落ち込んでいたが、米株価が過去最高値近辺で推移するなか、経済、および家計の見通しに対する信頼感が上向いていることを反映していると見られる。

<米・経済指標>
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
93.1 → 97.6↑




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【来週の主な経済指標発表】

先週日本では、お盆休みとなり、海外でも夏季休暇に入っていて、機関投資家の薄商いとなっています。

それに加えて北朝鮮がグアム島周辺へのミサイル発射計画を公表し、緊迫した情勢となりましたが、北朝鮮の金正恩委員長が、「もう少し様子を見る」として発射を躊躇したことで、緊迫が一時解除されました。

また、スペイン東部バルセロナの車両突入事件が発生し、少なくとも13人の死者が出たとの報道を受けて、テロへの警戒が続いています。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、低インフレを指摘し、FRBが利上げを先送りする可能性を示唆しています。

良いニュースとしては、ミシガン大消費者信頼感8月速報値、1月以来の高水準となり、これが来週初めにどう影響してくるかになります。

さて、日足チャートをみると、

週初めは、ドル買いが先行していましたが、週終盤は北朝鮮問題やバルセロナの車両突入事件が発生し、再びドル売り傾向となっています。

終盤一時109円を割り込む場面もありました。

為替は予期しない情勢により、思惑とは別の方向に流れることがあります。ドル高傾向にありながら、北朝鮮問題やバルセロナのテロなどで、大きく変動するものとなります。

この予期しない出来ごとに関しては、誰も予想できません。
特に夏枯れの時期では、このような事件によって、大きく変動する事態となるので、注意が必要になってきます。

テクニカル指標では、反対に上げ傾向にあるので、どこかで上昇してくるかも知れません。

しかし、予期しない事件で、再度下回ってくる可能性もあり得ますので、注意して売買していきましょう。

【来週の主な経済指標発表】

・08/23
23:00 米・新築住宅販売件
・08/24
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・中古住宅販売件数
・08/25
21:30 米・耐久財受注(前月比)/米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

08/14~08/18

・・・97pips

 




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