【2017.08.06】先週07/31~08/04のFX値動き

米企業決算が続いており、このまま波乱がなければ、夏枯れが予想されます。国内では第3次安倍第3次改造内閣の発表がありました。
それに対する市場の反応はどうだったのか。




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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.07.31】FX市場

ドルが対円で下落!米国低インフレに懸念!

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円後半。

前週末に発表された第2・四半期の米雇用コスト指数の上昇率が鈍化したことを嫌気して米長期金利が低下したことを受け、ドル売り/円買いの流れが続いた。夕刻に入ると、ドル/円はやや持ち直した。

ドルが対ユーロで2015年1月以来の安値を付けた。

月末特有の調整が入ったほか、7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)統計を受け、欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めに向け動き続けるとの見方が確認されたことが背景。

米国の低インフレへの懸念からドルは対円では6月15日以来の低水準を付けた。

ロンドン外為市場で、ポンドが1.32ドルに上昇し、10カ月ぶり高値をつけた。

約10年ぶりとなる利上げが近く実施されるか手掛かりを得ようと、市場は金融政策会合が開催される8月3日の「スーパーサーズデー」に注目している。

この日発表された6月の英住宅ローン承認件数は9カ月ぶりの水準に落ち込んだほか、消費者向け融資も伸びがさらに鈍化したものの、ポンドへの影響は限定的だった。

アジア新興国通貨は総じて小幅高。米国の政局不透明感やさえない経済指標を受けてドルが下落、年内の米追加利上げ観測が後退している。

第2・四半期の米国内総生産(GDP)伸び率は加速したものの、労働コストの伸びが予想を下回り、インフレ率が低水準にとどまるとの懸念が高まった。

米上院で、医療保険制度改革(オバマケア)の一部廃止法案が否決されたことも、トランプ政権の税制改革と経済対策への期待をくじいた。

<米・経済指標>
○米・シカゴ購買部協会景気指数
65.7 → 58.9↓
○米・中古住宅販売保留指数(前月比)
-0.8% → 1.5%↑

【2017.08.01】FX市場

ドル一時110円割る!トランプ政権の混乱から

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円前半。

午前の取引で心理的節目の110円に迫ったが、押し目買いやオプションのトリガーを防戦する動きが出た。110円割れをひとまず回避したことで、午後は小幅に持ち直した。

1日のニューヨーク外為市場では、主要6通貨に対するドル指数.DXYが一時15カ月ぶりの安値に沈み、ドル/円JPY=は6週間余りぶりに109円台まで下げる場面があった。

米国の政治的混乱や低調な経済指標の発表で、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しに不透明感が広がったことが影響した。

終盤はポジション調整の動きからドルがやや買い戻され、ドル/円は110.32円まで持ち直し、ユーロ/ドルEUR=は0.3%安の1.1800ドル。ドル指数も2016年5月以来の安値92.777を付けた後、0.2%高の93.060になった。

ドルが下落し、主要通貨バスケットに対し一時1年3カ月ぶりの安値をつけたほか、対円では約6週間ぶりに110円の大台を割り込んだ。トランプ政権内の混乱や弱い米経済指標がドル売りを誘った。

トランプ米大統領がホワイトハウスのスカラムチ広報部長を起用からわずか10日で解任したことに伴う混乱が尾を引き、ドルを圧迫し続けると予想されている。

アジア新興国通貨は総じて上昇。全般的にドルが軟調となる中、アジア地域の力強い経済指標に地合いが押し上げ
られている。

ノムラの通貨ストラテジストは「きょうのアジア通貨動向は全般的なドル安と堅調なアジア株式市場が材料になっている」と指摘。

<米・経済指標>
○米・個人所得(前月比)
0.4% → 0.0%↓
○米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
0.1%/1.4% → 0.1%/1.5%↑
○米・個人支出(前月比)
0.1% → 0.1%→
○米・ISM製造業景況指数
57.8 → 56.3↓
○米・建設支出(前月比)
0.0% → -1.3%↓

【2017.08.02】FX市場

ドル/円110円回復!ADP民間雇用者数が上回ったことで

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の110円後半。

前日には一時110円を割り込んだが、下げが深まらなかったといい、目先の底堅さが意識された。午後にかけて110円後半にじりじり持ち直した。

ドルが対ユーロで約2年半ぶり安値水準をつけた。

年内の米追加利上げに疑問の声が上がる一方、欧州中央銀行(ECB)が緩和策の解除に踏み切るとの見方が広がった。

2日午前のニューヨーク外為市場は、ドルが対ユーロで約2年半ぶり安値水準をつけた。

年内の米追加利上げに疑問の声が上がる一方、欧州中央銀行(ECB)が緩和策の解除に踏み切るとの見方が広がった。

ユーロは対ドルEUR=で一時、1.1868ドルと2015年1月以来の高値水準を記録した。ドルは対円JPY=で小幅高の110.46円。

アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで下落した。

世界で原油価格が下落したことが背景。一方、インドではこの日の中銀会合で利下げが行われる見通しにもかかわらず、ルピーは横ばいとなっている。

<米・経済指標>
○米・ADP民間雇用者数
15.8万人 → 17.8万人↑

【2017.08.03】FX市場

ドル/円110円前半!第3次安部政権市場の反応は乏しい結果

ニューヨーク市場午後5時時点より小安い110円後半。

午前はやや上値を試す動きも見られたが、111円には到達できなかった。米雇用統計をあすに控え、午後は様子見ムードが出始めた。

安倍晋三首相は3日、内閣改造・自民党役員人事を行ったが、金融市場は冷めた反応をみせた。

手堅い布陣だが新味に乏しいとの声が多く、日本株は小幅安。
支持率回復の決め手にはならないとみられており、解散リスクも依然くすぶる。

一方、市場が関心を寄せているのが岸田文雄・新政調会長が率いる岸田派の勢力拡大だ。禅譲をにらんだ人事との思惑から同氏の発言に対する注目度が増している。

第3次安倍第3次改造内閣に対する3日の東京市場の反応は芳しいものではなかった。

ドル/円JPY=は110円台でのこう着が続いたが、日経平均.N225は小幅安ながら一時2万円を割り込んだ。

海外勢の日本株売りが強まったというわけではなく、国内勢の利益確定売りが中心のようだ。しかし、東証1部売買代金は2兆円前半。「少なくとも内閣改造を好感した海外勢の日本株買いはみられていない」(国内大手証券の株式トレーダー)という。

市場での反応が鈍い理由の1つは、新味に乏しいことだ。
前閣僚の舌禍事件などを踏まえてか、主要ポストに閣僚や党要職の経験者をあてる安定重視の陣容となったが、逆に「新味に欠ける」(岡三オンライン証券・投資戦略部部長の武部力也氏)と受け止められてしまった。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.4万件 → 24.0万件↑
○米・製造業受注(前月比)
-0.8% → 3.0%↑
○米・ISM非製造業景況指数
57.4 → 53.9↓

【2017.08.04】FX市場

ドルやや反発!トランプ米大統領の弾劾を巡る懸念が浮上

ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円前半。

109円台では実需のフローがドルを押し上げたが、「ロシアゲート」を巡る報道に加え、米雇用統計を今夜に控えていることから上値を追うムードは高まらなかった。

トランプ米大統領の弾劾を巡る懸念が浮上したことで、リスクオフの動きが強まっている。

日本市場にとっては、海外勢による株売りと円高進行が当面の警戒ポイントだ。

ペンス副大統領が就任すればポジティブ要因との指摘もあるが、弾劾プロセスに入れば時間がかかる。市場の嫌う不透明感がしばらく重しになるかもしれない。

<米・経済指標>
○米・非農業部門雇用者数/米・失業率(雇用統計)
22.2万人/4.4% → 20.9万人/4.3%↓
○米・貿易収支-465.0億ドル
-445.0億ドル → -436.0億ドル↑




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【先週の動向と今後の予想】

先週は米・企業決算の発表が続いている中、夏枯れのドル/円の動きとなっています。

トランプ米大統領の弾劾を巡る懸念が浮上し、リスクオフの動きが高まっています。海外勢の株売りと円高が進行する警戒ポイントとなっています。

国内では第3次安部政権の各大臣が決まる中で、海外勢は反応薄となり、国勢への影響は避けらない状況となっています。

そん中で、東芝が8/1から東証2部に降格したと報じられ、上場への期待薄となっています。これは企業のコンプライアンスの意識の薄さが招いた結果とも言えます。

さて、日足チャートをみると、

先週は、下げて上がる展開となり、売り買いが交錯している状況となっています。

下値は見えてきている状況で、このまま上がっていけばリバーサル確定となり、上昇していく気配となっています。

もし上げていくようであれば、下値が切り上げていくものと思われます。

しかし仮に上げてこなければ、もう一段の下げが予想され、109円前半まで、上昇ライン付近までの下げも予想されます。

【来週の主な経済指標発表】

・08/10
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
21:30 米・生産者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 米・生産者物価指数(前月比/前年比)
・08/11
21:30 米・消費者物価指数(コア)(前月比/前年比)
21:30 米・消費者物価指数(前月比/前年比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

07/31~08/04

・・・82pips




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