【2017.07.30】先週07/24~07/28のFX値動き
- 2017/07/30
- 為替ニュース
先週は企業決算の報告に加えて、オバマケアの代替法案が頓挫したことによるトランプ政権の信頼が問われています。
またロシアゲート絡みなど話題が出てきそうです。
先週は米FOMC政策金利発表がありましたが、その結果はどうだったか。今後ドル/円は反発して上昇に転じていくのか、下落していくのか注目されます。
sponserd link
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2017.07.24】FX市場
ドル安!トランプ政権の懸念
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の110円後半。
午前に一時110円後半へ下落したが、国内勢の押し目買いを支えに下げ渋った。午後には株価の下げ縮小を眺めながらやや持ち直したが、夕刻に入ると再び110円後半に弱含んだ。
独DAXや仏CACといった欧州主要株価指数がマイナス圏で推移しており「ちょっとしたリスク回避になっているのを口実に、円ショートを調整したい向きがあるようだ」(国内金融機関)との声が聞かれた。
予想より底堅い米景気指標を追い風に、1年1カ月ぶり安値をつけていたドル指数が反発した。
ユーロ圏経済指標が若干の鈍化にとどまり、ユーロは対ドルで1年11カ月ぶりの高値を記録した。
アジア通貨は大半が堅調。
トランプ米政権の政策運営に対する懸念が払拭されない中、ドル指数が13カ月ぶり安値付近で推移していることを受けた。
ホワイトハウス当局者は21日、スパイサー大統領報道官が辞任したことを明らかにした。米政権内の内紛が深刻化している。
<米・経済指標>
○米・中古住宅販売件数
562.0万件 → 552.0万件↓
【2017.07.25】FX市場
ドル/円小幅高回復!今日からは始まるFOMCで様子見
ニューヨーク市場午後5時時点より小高い111円前半。
仲値公示にかけて実需のドル買いが優勢となり111.34円まで上値を伸ばしたが、買いが一巡すると111円を挟んだもみあいとなり、欧州序盤では110円後半での取引となっている。
その後、ドル/円は再び111円台を回復した。
ドルが主要通貨バスケットに対して下落し、2016年6月以来の安値をつけた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)がこの日から2日間の日程で始まるなか、警戒感が広がった。
こうしたなか、7月の独IFO業況指数が3カ月連続で過去最高を更新したことを手がかりにユーロが対ドルで上昇し、2015年8月以来の高値をつけた。ドル/円は111円台半ば付近での取引。
東京株式市場で日経平均は小幅に3日続落した。
円高一服を支えに主力輸出株は上昇して始まったが、日経平均が2万円台に乗せると買いは続かず軟化した。
きょうから始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)や、国内企業の決算発表の本格化を前に様子見姿勢も強く、東証1部売買代金は3営業日連続で2兆円を下回った。
ドルが13カ月ぶりの安値から小幅に回復する中、アジア新興国通貨は25日、大半がやや軟調に推移している。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見姿勢が強い。
<米・経済指標>
○米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
5.67% → 5.69%↑
○米・CB消費者信頼感指数
118.9 → 121.1↑
【2017.07.26】FX市場
ドル急落!FOMCの金利政策現状維持で
前日ニューヨーク市場午後5時時点からほぼ同水準の111.83/85円だった。
朝方には前日からのドル/円上昇の流れが継続して一時112円台を回復したが、その後は上値が重くなった。
午後にかけては、きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)を待つムードとなった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表を控え、主要6通貨に対するドル指数が小動き。ドルは対円でもほぼ横ばいの111円台後半で取引されている。
米FOMC、金利据え置き バランスシート縮小「比較的早期に」
米連邦準備理事会(FRB)は26日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利を据え置くとともに、「比較的早期に」バランスシートの縮小に着手する考えを示した。
FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に維持、緩やかな利上げ軌道を継続するとしている。
FOMC声明では、経済は緩やかに拡大しており、雇用の伸びも堅調との認識を表明。だが、総合および基調インフレはいずれも低下しており、物価動向を「注視する」と指摘した。
FRBが基調インフレ指標として注目するコア個人消費支出(PCE)物価指数は、5月に前年同月比1.4%上昇と、伸びが縮小。2月の1.8%上昇から鈍化傾向が鮮明となっており、一部のFRB当局者は懸念を示している。
また「委員会はバランスシートの正常化プログラムを比較的早期に実行に移すと想定している」とし、6月に示した計画に沿って行う考えを示した。
声明発表を受けて、市場ではFRBが次回9月の会合でバランスシートの縮小開始を発表するとの見方が強まった。
ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの投資ストラテジスト、ブライアン・ジェイコブセン氏は「FRBは市場に9月のバランスシート開始を宣言したも同然」と述べる。
東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発した。
終値は3営業日ぶりに節目の2万円を回復した。前日の米国株高や円安進行を支えに、寄り付きから輸出株などに買いが先行。
一時は160円高まで上昇したが、高値圏では利益確定売りや戻り待ちの売りに押され上げ幅を縮小した。
今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後に円高圧力が強くなるとの警戒感もあり、積極的にポジションを積み上げる動きは出なかった。
<米・経済指標>
○米・新築住宅販売件数
61.0万件 → 61.0万件→
○米FOMC政策金利発表
1.25% → 1.25%→
【2017.07.27】FX市場
ドル急落→ドル高反発!堅調な米景気指標を受け
ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。
米長期金利低下とドル売りの流れが続く中、いったん110円後半まで下押ししたが、その後は小幅に反発した。
予想を上回る耐久財受注など堅調な米景気指標を受け、ドルが円やユーロ、スイスフランに対して上昇した。
ドル/円は111円台半ば付近で推移。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が対米ドルで上昇。
米連邦準備理事会(FRB)の声明の内容がハト派的と受け止められ、米ドルが1年1カ月ぶりの安値に下落した。
FRBは26日まで開催したFOMCで予想通り政策金利を据え置き、バランスシートの縮小に「比較的早期に」着手する考えを示した。ただ、国内インフレは概して鈍化しているとも指摘した。
<米・経済指標>
○米・耐久財受注(前月比)/米・耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
-1.1%/0.1% → 6.5%/0.2%↑
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
23.3万件 → 24.4万件↑
【2017.07.28】FX市場
ドルが幅広い通貨で下落!利益確定や調整売りに押され
ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円前半。
この日発表される米第2・四半期GDP速報値に関心が集まる中、利益確定や調整売りに押されて上値の重さが意識された。
取引は低迷し、夏枯れで方向感が出にくかった。
ドルが幅広い通貨に対して下落。
米経済指標が力強さを欠いたほか、政治の不透明性により、ドルは売られやすい地合いが続いている。
第2・四半期の米国内総生産(GDP)の速報値は年率換算で前期比2.6%増と、予想に一致。
第1・四半期の数字は当初発表の1.4%増から1.2%増へ下方改定された。市場では米雇用コスト指数が予想ほど伸びなかった点をドル売りの材料として指摘する声も上がった。
アジア通貨市場では、大半の新興国通貨が前日の高値から下落。この日の夜発表される第2・四半期の米国内総生産(GDP)を見極めたいとの思惑が強い。
前日は、米連邦準備理事会(FRB)の声明の内容がハト派的と受け止められたことでドルが売られたため、アジア通貨は上昇していた。
<米・経済指標>
○米・四半期コアPCE(速報値)(前期比)
2.0% → 0.9%↓
○米・四半期個人消費(速報値)(前期比)
0.3% → 2.8%↑
○米・四半期GDP価格指数(速報値)(前期比)
2.3% → 1.0%↓
○米・四半期GDP(速報値)(前期比年率)
0.7% → 2.6%↓
○米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
95.1 → 93.4↓
sponserd link
【先週の動向と今後の予想】
先週は、企業決算の報告と、なんと言っても26日早朝に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利政策発表がありました。
米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)において、金利据え置きという結果となり、ドル/円は急落しています。
FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.0─1.25%に維持、緩やかな利上げ軌道を継続するとしています。
ダウはマクドナルド、キャタピラーの決算が好調で、ドル/円は急落後反発しています。
米株価が好調である間は、ドルが急落しても戻ってくるということになります。米株価が下がっていけば、ドル安懸念となっていきます。
また、東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発し、節目の2万円を回復しています。
その他の国外情勢では、北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射して、緊迫した情勢となっています。
さて、日足チャートをみると、
FOMCの政策金利発表の前日に、大きくドルが上昇し、発表後に大きく下落する展開となっています。
200日移動平均線をやや下回り、先週は110円後半で取引が終了しています。
まだ下げてきそうな勢いとなっています。
下をみると上昇トレンドライン付近までの予想となり、109円中盤まで下がると予想されます。
しかし、これはあくまで予想であり、さらに下がるか、どこかで反発し上昇に転じていくか、まだ分からない状況となっています。
短期には下降トレンドが継続しており、長期的には上昇トレンドとなっています。
いつ反発するのか、下げの期間が長いと、上昇トレンドと言っても意味がなくなってきます。
短期的には、リバーサル(転換)サインが点灯しそうな流れですが、反発し上昇、その後下げてくると予想されます。
【来週の主な経済指標発表】
・07/31
22:45 米・シカゴ購買部協会景気指
23:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)
・08/01
21:30 米・個人所得(前月比)
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
21:30 米・個人支出(前月比)
23:00 米・ISM製造業景況指数
23:00 米・建設支出(前月比)
・08/02
21:15 米・ADP民間雇用者
・08/03
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
23:00 米・製造業受注(前月比)
23:00 米・ISM非製造業景況指数
・08/04
21:30 米・非農業部門雇用者数/米・失業率(雇用統計)
21:30 米・貿易収支
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
07/24~07/28
・・・94pips
sponserd link