【2019.05.26】先週05/20~05/24のFX値動き

米中通商協議の行方のほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演に注目が集まっています。
EU離脱に向けて英国のメイ首相の進退が気になる一週間となりました。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。

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【2019.05.20】FX市場

ドル前週とほぼ同水準!パウエルFRB議長の講演に注目

前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円前半。
予想を上回る1─3月期国内総生産(GDP)を受けて110.32円まで買われ、今月8日以来1週間半ぶり高値を更新した。

ニューヨーク外為市場では、ドルがおおむね横ばいで推移した。
米中通商協議の行方のほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がこの後に行う講演が注目されている。

市場はパウエルFRB議長がこの後に行う講演で、米中通商問題が米経済に及ぼす影響などについてどのような考えを示すのか注目。
マニュライフ・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、チャック・トームス氏は、パウエル議長の講演は「通商を巡る緊張の高まりを受けFRBが見通しを変えたかどうか、手掛かりを得ようと注目されている」と述べた。

FRB当局者の間では、この日はセントルイス地区連銀のブラード総裁が独ハンデルスブラット紙に対し、「低インフレが根強ければ、これに対応して利下げをより積極的に提唱し、インフレ期待を再び2%近辺に回復させることに努める」と発言。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁はCNBCのインタビューで、米経済に対する信頼感を示し、「FRBが近く利下げを実施するとは予想していない。当然、9月までの利下げは予想していない」と述べた。

【2019.05.21】FX市場

ドル上昇110円中盤!中国株の反発などを背景に底堅い展開

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小高い110円前半。
中国株の反発などを背景に底堅い展開となったが、前日につけた1週間半ぶり高値には届かなかった。

ドルがおおむね横ばいで推移した。米中通商協議の行方のほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がこの後に行う講演が注目されている。

市場はパウエルFRB議長がこの後に行う講演で、米中通商問題が米経済に及ぼす影響などについてどのような考えを示すのか注目。
マニュライフ・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャー、チャック・トームス氏は、パウエル議長の講演は「通商を巡る緊張の高まりを受けFRBが見通しを変えたかどうか、手掛かりを得ようと注目されている」と述べた。

<米・経済指標>
〇パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
〇4月中古住宅販売件数(年率換算件数)
 521万件 → 519万件↓
〇4月中古住宅販売件数(前月比)
 -4.9% → -0.4%↑

【2019.05.22】FX市場

ややドル安!株価が前日比で一時マイナスに転じたことなどから

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の110円前半。
株高を見込んだ買いで一時110円後半まで上昇したが、前日海外市場の高値を超えられなかったことや、株価が前日比で一時マイナスに転じたことなどから110円前半に反落した。

ドルがユーロと円に対して上昇。
中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]に対する規制について、トランプ米政権が一時緩和したことを受けた。
ただ、モルガン・スタンレーの外為戦略責任者、ハンス・レデカー氏は「アジアの株式市場は報道を好感したが、上昇継続は限定的で、不透明感はなお強い。
この不透明感で企業は既存の設備投資計画を縮小する可能性がある」と指摘した。
ドル高のほか、ユーロ懐疑派が議席を増やすとみられる欧州議会選を控え、ユーロは下落している。

ドルは英ポンドGBP=に対しても上昇。
英国のメイ首相はこの日、6月上旬に予定している欧州連合(EU)離脱案の4回目の採決に向け新たな提案を示し、離脱を巡る国民投票再実施の可能性に言及するなどした。
このニュースを受けて、ポンドは当初急伸したが、その後上昇分を消した。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 -0.6% → 2.4%↑
〇米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

【2019.05.23】FX市場

ドル大幅安!FOMC議事要旨は「利上げも利下げもない」

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い110円前半。
日本と中国の株安や、トランプ米政権による中国製品の禁輸措置拡大の検討などを背景にリスク回避ムードが広がったが、実需とみられるドル買いフローで110円割れは免れた。

欧州では英国とオランダを皮切りに欧州議会選挙の投票が始まる予定で、反欧州連合(EU)勢力の台頭に伴うユーロ安のリスクが警戒されている。

ニューヨーク連銀が公表した週間データによると、米連邦準備理事会(FRB)が通貨スワップ協定に基づき外国中銀に供給した資金は1700万ドルだった。

全額が欧州中央銀行(ECB)向けで、期間7日、金利2.87%。

FRBはカナダ銀行、イングランド銀行、ECB、スイス国立銀行および日銀とスワップ協定を締結している。

ニューヨーク外為市場では、午後に入り公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、ドルが1カ月ぶり高値近辺を安定的に推移した。

議事要旨からは、米連邦準備理事会(FRB)当局者が金融政策を巡る現行の忍耐強い姿勢が「当面」維持可能との見解で一致していたことが明らかになった。
また、金利変更は当面不要で、年内に利上げを実施する公算は小さいとの認識も示された。

テンパスのシニア為替トレーダー兼ストラテジスト、ホアン・ペレス氏は「市場参加者は利下げに向けた悲観的な材料を探っていた」が、議事要旨は「利上げも利下げもない」との見方を示したと指摘した。

会合は米中貿易摩擦が激化する前の4月30─5月1日に開かれ、貿易戦争に伴う経済リスクは主要議題にはなっていない。そのため、ドイツ銀の首席米エコノミスト、マシュー・ルゼッティ氏は「米中貿易戦争の再燃によって成長への下方リスクが高まったことが明確なため、今回の議事要旨の内容は幾分時宜にかなっていないようだ」と述べた。

主要6通貨に対するドル指数は98.071と、1カ月ぶり高値の98.134をやや下回る水準を安定的に推移。

米政府が中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に対する規制を緩和したことを受け、市場では一部安心感が広がったものの、問題解消に向け目立った突破口に欠く中、神経質な取引は続いた。

英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、政治的不透明性が高まっていることが圧迫した。

メイ首相は前日、離脱の是非を問う国民投票の再実施について議会に諮るなど、労働党に配慮した項目を盛り込んだ新たな離脱協定案を提示し、支持を求めた。

英下院のアンドレア・レッドソム院内総務はこの日、EU離脱に対する政府の姿勢を支持できなくなったとして辞任した。

<米・経済指標>
〇前週分新規失業保険申請件数
 21.2万件 → 21.1万件↓
〇前週分失業保険継続受給者数
 166.0万人 → 167.6万人↑
〇5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 52.6 → 50.6↓
〇5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 53.0 → 50.9↓
〇5月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 53.0 → 50.9↓
〇4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
 69.2万件 → 67.3万件↓
〇4月新築住宅販売件数(前月比)
 4.5% → -6.9%↓

【2019.05.24】FX市場

ドル横ばい!中国との貿易戦争でドルの押し下げ要因

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円半ば。
午前の取引では実需の買いが目立ち、ドルは一時109.75円まで上昇したが、買い一巡後は109円半ばへ反落しこう着感を強めた。

ドルが一時2年ぶりの高値を付けたものの、その後は軟化した。
米経済指標が軟調だったことに加え、中国との貿易戦争で米経済が阻害されるとの見方から年内の利下げ観測が高まっており、ドルの押し下げ要因となっている。

エコノミストは、米中貿易戦争で企業信頼感が損なわれていると指摘。ステート・ストリート・グローバルマーケッツのシニア世界市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は「米連邦準備理事会(FRB)にはかなりの利下げ余地がある一方で、世界の他の主要中銀の余地は少ない。
株式市場が『リスクオフ』となっているにもかかわらず、こうしたことがドルの押し下げ要因となっている」と述べた。

英ポンドは欧州連合(EU)離脱を巡る先行き不透明性が増していることで、対ユーロで14日連続で下落。続落の期間はユーロ誕生以来、最も長くなった。

<米・経済指標>
〇4月耐久財受注(前月比)
 2.7% → -2.1%↓
〇4月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)
 0.4% → 0.0%↓

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

先週は、米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表がありました。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、現行の忍耐強い姿勢が「当面」維持可能との見解でした。
これを受けて市場参加者は、利下げに踏み切るのではないかという悲観的材料を探っていましたが、「利上げも利下げもない」との見方を示したと指摘しています。

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する規制について、トランプ米政権が一時緩和したと受け止めています。
これは、米株価が一時マイナスに転じたことを受けて、さすがに、トランプ米大統領は待ったをかけたものと思われます。

英メイ首相は、24日EU離脱に対する政府の姿勢を支持できなくなったとして、6月7日に与党・保守党の党首を辞任すると表明しました。
これにより、EU離脱に関しては、困難になっていくものと思われます。
英国は、日本と同じ議員内閣制であるため、首相の後任が選出されるまでは、首相職に留まるとしています。
合意なきEU離脱が、現実のものとなりそうです。

この前例をもとに、次はイタリアがEU離脱を表明しそうな感じがします。

さて、日足チャートをみると、

先週は、その前の週の上昇分を売りで吐き出した形となりました。

ここで、5/21で上昇すると見せかけて、高値から急落するような展開で、売買ゲームの様相を呈しています。

今後、狭いレンジ相場へ突入していくような感じです。
狭いレンジの場合、時足や分足で攻めてくる可能性もあります。損切には気をつけていきましょう。

【来週の主な経済指標発表】

・5/28(火)
22:00 1-3月期四半期住宅価格指数(前期比)
22:00 3月住宅価格指数(前月比)
22:00 3月ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 3月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:00 5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・5/29(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
23:00 5月リッチモンド連銀製造業指数
・5/30(木)
21:30 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
21:30 1-3月期四半期GDP個人消費・改定値(前期比)
21:30 1-3月期四半期コアPCE・改定値(前期比)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
23:00 4月住宅販売保留指数(前月比)
23:00 4月住宅販売保留指数(前年同月比)
・5/31(金)
21:30 4月個人所得(前月比)
21:30 4月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30 4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
22:45 5月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 5月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/20~05/24

・・・59pips

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【2019.05.19】先週05/13~05/17のFX値動き

アメリカの追加関税に対して中国は報復関税を課すと発表し、米中の「貿易摩擦」から「貿易戦争」へと突入し、激しさを増しています。

さて先週一週間の動きをみていきましょう。

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【2019.05.13】FX市場

ドル下落!米中貿易摩擦の激化が背景

前週ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円半ば。
一時109.60円まで売られ、前週末海外市場でつけた3カ月ぶり安値に再び迫った。貿易に関する米中対立への懸念が深まる中、円は底堅い展開が続いた。

終盤のニューヨーク外為市場では、中国人民元が対ドルで下落し、昨年12月以来の安値となった。米中貿易摩擦の激化が背景。

中国は13日、米国からの600億ドル相当の輸入品に対する追加関税を最大25%に引き上げる方針を発表した。
米政府が10日に発表した対中関税引き上げに対する報復措置で、米中貿易摩擦は一層エスカレートする様相を呈している。

人民元は6.92元と昨年12月24日以来の安値を付けた。1ドル=7元への急落を防ぐため中国当局が介入するとみられている。

また米中間の緊張感の高まりを受け、中国による米債売却の懸念が浮上。これによりドルは円やスイスフランなど安全通貨に対して下落した。対ユーロでも一時下落したが、その後、ほぼ変わらずまで値を戻した。

トランプ米大統領が自動車・自動車部品に追加関税を発動するかについても注目されている。

米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は13日、米中通商問題を巡る緊張の高まりで景気が減速した場合、連邦準備理事会(FRB)は利下げを含む必要な手段を持ち合わせているとの考えを示した。
ただ現時点ではこうした必要性はないと見ていると述べた。

ローゼングレン総裁は「関税措置の影響、およびこれに対する金融市場の反応で景気が一段と減速した場合、FRBには利下げを含め、対応する手段がある。ただ必ずしもこうした必要性があるとはみていない」と述べた。

トランプ米大統領は13日、新たな3250億ドル相当の中国製品への追加関税について、先に進めるかは決めていないと説明した。

6月に日本で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて、中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領と会談する方針を表明した。

菅義偉官房長官は13日午後の記者会見で、内閣府が3月の景気動向指数の基調判断を「悪化」に引き下げたことを受け、今後の状況次第で追加経済対策を検討する考えを示唆した。

菅長官は景気認識について「雇用や所得など内需を支えるファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)はしっかりしている」と指摘。消費税率10%への引き上げに関しては「リーマン・ショック級の出来事が起こらない限り10月に引き上げる予定であり、予定通りの引き上げができるよう経済運営をしっかり行っていきたい」と語った。

一方、野党側は消費税増税反対の主張を強めている。
立憲民主党の逢坂誠二政調会長は、マイナスが続く実質賃金に触れた上で「悪い指標が次々出てくるわけだから、消費税増税は凍結すべきだと改めて強く確信している」と述べ、増税中止を求めた。国会内で記者団に語った。

【2019.05.14】FX市場

ドル反発!米中通商協議の継続方針となりドル追い風

前日ニューヨーク市場の午後5時時点からドル高/円安の109円半ば。
トランプ米大統領の発言を手がかりに上昇し、前日海外市場での下げを一気に埋める急反発を見せた。

ニューヨーク外為市場では、イタリアによる欧州連合(EU)の財政規律違反を巡る懸念が広がりユーロが対ドルで下落した。また米中通商協議の継続方針が伝わり、ドルの追い風となった。

イタリアのサルビーニ副首相は、雇用創出の一助になるならEUの財政規律に違反する用意があると発言。
「財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が3%、もしくは債務の対GDP比率が130─140%というように、財政規律を超える必要性に迫られた場合、われわれにはその用意ができている。
失業率が5%に低下するまで、必要な財政出動を実施する。EUが苦言を呈する可能性があるが、われわれは気にしない」と述べた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)のグローバル外為戦略部門責任者、ウィン・シン氏は、イタリア不安の再燃で市場に影響が出たと指摘した。

米中通商問題では、両国の当局者が交渉を続けると表明。トランプ大統領は、貿易摩擦は「ささいな口げんか」で、中国との通商協議は決裂していないと述べた。

シン氏は、合意見通しを巡り不透明な状況が続き、円やドルなどの安全通貨下支えにつながると予想。
「不透明感があまりにも強過ぎる。事態は好転する前に悪化するだろう」と話した。

<米・経済指標>
〇4月輸入物価指数(前月比)
 0.6% → 0.2%↓
〇4月輸出物価指数(前月比)
 0.7% → 0.2%↓

【2019.05.15】FX市場

ドル小安!ドル買戻しの流れは一服

前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円半ば。
前日東京市場で強まった買い戻しの流れは一服、狭いレンジ内の値動きにとどまった。

ニューヨーク外為市場では、トランプ米大統領が自動車と自動車部品に対する追加関税導入を巡る決定を最大6カ月先送りする可能性があると伝わったことを受け、ユーロが対ドルで下げ幅を縮小した。

商務省は2月、通商拡大法232条に基づく自動車関税についての報告書をトランプ大統領に提出したが、報告書が勧告する措置について今月18日までに最終決定することになっている。
これについて高官3人はロイターに対し、貿易を巡る新たな対立を回避するため、導入の判断が最大6カ月先送りされる見通しであることを明らかにした。

ドイツ連邦統計庁が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.4%増となり、3四半期ぶりにプラス成長を回復。ただサルビーニ氏の発言で市場へのプラス効果は相殺された。

中国国家統計局が発表した4月の鉱工業生産は前年同月比5.4%増と、前月から伸びが鈍化し、市場予想を下回った。
このほか、4月の小売売上高は前年比7.2%増と伸び率は3月の8.7%から大幅に縮小し、2003年5月以来の低水準となった。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 2.7% → -0.6%↓
〇4月小売売上高(前月比)
 1.6% → -0.2%↓
〇4月小売売上高(除自動車)(前月比)
 1.2% → 0.1%↓
〇5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
 10.1 → 17.8↑
〇4月鉱工業生産(前月比)
 -0.1% → -0.5%↓
〇4月設備稼働率
 78.8% → 77.9%↓
〇5月NAHB住宅市場指数
 63 → 66↑
〇3月企業在庫(前月比)
 0.3% → 0.0%↓
〇3月対米証券投資
 -216億ドル → -81億ドル↑
〇3月対米証券投資(短期債除く)
 519億ドル → -284億ドル↓

【2019.05.16】FX市場

ドル上昇!ユーロ下落を受けたのが背景

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル安/円高の109円半ば。
朝方の取引で、トランプ米大統領が国家安全保障上にリスクをもたらす企業の通信機器を国内企業が使用することを禁止する大統領令に署名したことが伝わり、ドルは 一時109.33円まで下落した。
その後は109円半ばまで自律反発したものの、株安や米長期金利の低下を受けて上値が重くなった。

来週に迫った欧州議会選挙に対する懸念が重しとなりユーロが対ドルで約1週間ぶりの安値を付けた。

欧州議会選を控え、欧州連合(EU)の財政規律を連日批判しているイタリアのサルビーニ副首相は16日、自身が党首を務める「同盟」が欧州議会選で順調に票を集めれば、イタリアの「首を絞めている」規則を「破り裂く」と発言。
前日は、EUの財政規律は「欧州を飢餓状態に陥れている」とし、改正する必要があるとの考えを示していた。

前日は、トランプ米大統領が自動車と自動車部品に対する追加関税導入を巡る決定を最大6カ月先送りする可能性があると伝わったことがユーロの支援要因となった。
ただ正式に発表されるまで、市場は新たな貿易戦争が世界経済にどのような影響を及ぼすのか、神経質に見守っている。

<米・経済指標>
〇4月住宅着工件数(年率換算件数)
 113.9万件 → 123.5万件↑
〇4月住宅着工件数(前月比)
 -0.3% → 5.7%↑
〇4月建設許可件数(年率換算件数)
 126.9万件 → 129.6万件↑
〇4月建設許可件数(前月比)
 -1.7% → 0.6%↑
〇前週分新規失業保険申請件数
 22.8万件 → 21.2万件↓
〇前週分失業保険継続受給者数
 168.4万人 → 166.0万人↓
〇5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 8.5 → 16.6↑

【2019.05.17】FX市場

ドル上昇!ユーロに対する需要の減退を受け

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の109円後半。
ドルは午前の取引で110.03円をつけたが、その後、上海総合株価指数が軟調に推移したことや午後に入り米国株先物も下落したことなどを受け、109円後半に反落した。背景には米中貿易摩擦の激化や長期化に対する根強い警戒感がある。

ニューヨーク外為市場では、来週の欧州議会選挙を巡る懸念を背景にユーロに対する需要が減退したことを受け、ドルが上昇した。英ポンドは欧州連合(EU)離脱を巡る与野党協議が決裂し、先行き不透明感が再び高まったことで、4カ月ぶりの安値を付けた。

イタリアのサルビーニ副首相が欧州連合(EU)財政規律に批判的な発言を繰り返していることを受け、ユーロは週初から軟調。同氏はこの日は欧州議会選で欧州は根底から変化し、財政規律の緩和が進むとの考えを示した。

BKアセットマネジメント(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ボリス・ショロスバーグ氏は「市場では欧州議会選に対する懸念が若干出ており、最後の拠り所としてドルに買いが入っている」と述べた。

米国はこの日、輸入自動車や部品に対する関税の判断を最大6カ月延期すると正式に発表。これを受けユーロは下げ幅を縮小する場面もあった。

<米・経済指標>
〇4月景気先行指標総合指数(前月比)
 0.4% → 0.2%↓
〇5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
 97.2 → 102.4↑

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

さて先週も引き続き、米中の貿易関税についての話題となりました。
ここにきて、アメリカの追加関税に対して中国は報復関税を課すとし、「米中貿易摩擦」から「米中貿易戦争」へと表現を変えてきています。

ここで、米中貿易関税に関して
〇2018年7月
↓ アメリカ 340億ドル相当
↓ 中国 340億ドル相当
〇2018年8月
↓ アメリカ 160億ドル相当
↓ 中国 160億ドル相当
〇2018年9月
↓ アメリカ 2000億ドル相当に10%課税
↓ 中国 600億ドル相当に10%課税
〇2018年9月
↓ アメリカ 2000億ドル相当に10%課税
↓ 中国 600億ドル相当に10%課税
〇2018年12月~2019年3月
↓ 米中は交渉開始と追加関税の保留で合意
〇2019年5月
↓ アメリカ 2000億ドル相当に25%課税の見通し
〇2019年6月
↓ 中国 600億ドル相当に25%課税

こうした米中の貿易戦争は、当然日本の企業に多大なる影響を及ぼします。
日本政府が3月の景気動向指数の基準判断を「悪化」に引き下げています。
菅義偉官房長官は、今後の状況次第では、追加経済対策を検討するとしています。
しかし、政府の検討は遅い気がします。もう検討して実施時期の検討段階に入ってもいい時期なのに、これから検討するとしています。

日本政府に経済対策の施策がないのか、疑問視されます。
この状況で、10月の消費税が増税となれば、日本経済の打撃は大きいでしょう。

日本政府が検討するのは、消費税増税の延期もしくは中止ではありません。
経済のマイナス面を取り除くより、早期に経済対策を打ち出し、それ以上のプラス面を強調してもらいたいですね。

さて、日足チャートをみると、

先週は、米中の貿易戦争の影響があったにも関わらず、為替は反発してきています。
戻り売りが狙いなのか、注目されます。

このまま上昇するにしても、狭いレンジ相場に突入しそうな感じがします。

【来週の主な経済指標発表】

・5/21(火)
08:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
23:00 4月中古住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 4月中古住宅販売件数(前月比)
・5/22(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
・5/23(木)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
22:45 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
22:45 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
22:45 5月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:00 4月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 4月新築住宅販売件数(前月比)
・5/24(金)
21:30 4月耐久財受注(前月比)
21:30 4月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

05/13~05/17

・・・66pips

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