200日移動平均線での攻防(2)

前回は、200日移動平均線でのサポートについて説明しました。

今回は、200日移動平均線でのレジスタンス(抵抗価格帯)について説明します。

下の日足チャートでは、価格は200日移動平均線の下に位置して、200日移動平均線は下向きになっています。

(図1:ドル/円日足チャート)

200MADown_USDJPYDaily

200日移動平均線に近づき、なんども頭を叩かれていることが分かります。
その後、200日移動平均線の向きが平行になった瞬間、上にブレイクしていることが分かります。
下の日足チャートでは、200日移動平均線を何度も上に抜けるも、200日移動平均線の下に戻されていることが分かります。

(図2:ドル/円日足チャート)

200MADown2_USDJPYDaily

価格が下落し、200日移動平均線と価格が乖離してから戻され、200日移動平均線が下向きなので、またWトップを形成し再度下落し200日移動平均線より下に戻されています。

このように、200日移動平均線より価格が下に位置して、200日移動平均線が下向きの間は、売り有利な展開が続いているということになります。

 


下の日足チャートは、2011年民主党が与党時代にに、政府・日銀による為替介入をしたときのチャートになります。

(図3:日足チャート)

Gav_USDJPYDaily

最初の為替介入は、2011年8月4日に行っています。その後相場の価格が下がり戻されています。

2回目の為替介入は、2011年10月31日に行われています。ここではすぐに価格は戻りませんでしたが、200日移動平均線に阻まれ超えることが出来ずに、横ばいとなっています。

為替介入した額は、5兆円とも10兆円規模とも言われています。

しかし、一国で為替の流れ(トレンド)を変えることはできないことが証明されています。

いかに、トレンドの流れが巨大化、流れに逆らうことができないか、お分かりになったことと思います。

これだけ、大規模なお金があれば徐々にトレンドを作っていき、大衆を巻き込むことができたのではないかと思います。もったいない使い方をしてますね。

今度はどこで、売り戻すかが注目されるところでしょう。

 

200日移動平均線での攻防(1)

よく為替のニュースなどで、200日移動平均線を下回った、上回ったなどが報道されることがあります。

これは、200日移動平均線が価格の売買の基準となっているからです。

投資家の間でも、よく使われる200日移動平均線ですが、200日移動平均線よりも上に価格が位置していれば買い有利で、下ならば売り有利の言われています。

下のチャートでは、200日移動平均線は上向きで、200日移動平均線に近づき、反発し上昇に転じています。

(図1:ドル/円日足チャート)

200MAUP_USDJPYDaily

下のチャートでは、200日移動平均線は上向きで、一旦200日移動平線を下回わるも、反発し上昇に転じていることが分かります。

(図2:ドル/円日足チャート)

200MAup2_USDJPYDaily

このように、200日移動平均線より価格が上に位置して、200日移動平均線が上向きの間は、買い有利な展開が続いているということになります。

これが、長く200日移動平均線を挟んで、上に行ったり下に行ったりを繰り返すと移動平均線は水平もしくは下向きになり、下落していくこともあります。