【実践】テクニカル分析(3)

今回は、ユーロ/豪ドルの環境認識について解説します。

①ユーロ/豪ドルの月足チャート

(図:月足・ユーロ/豪ドル)

tec03_EURAUDWeekly

月足チャートをみると、サポート・レジスタンスラインで、値を戻しています。レジスタンスとして機能し下げてくるのか、上にブレイクして上昇していくのかの栄目にきています。

②ユーロ/豪ドルの週足チャート

(図:週足・ユーロ/豪ドル)

tec03_EURAUDMonthly

今度は、週足チャートをみるとエリオット波動である上昇5波を形成後、ダイバージェンスとなり、下げてきています。

青のラインが今までレジスタンスと機能してきていましたが、直近では、サポートとして機能し上昇しています。

下げてきた場合、今後サポートとして反発するかどうかというところです。反発すればRSIの下値は下げて、ローソク足の下値は上げているので、リバーサルで上昇する可能性があると認識します。
200移動平均線(ピンク)は上向きなので、一旦下がるも上昇するかも知れません。

その後、サポートラインを下回れば大きく下落する傾向になりやすい。

エリオット波動の1波まで、下げてくる可能性もでてきます。

テクニカル分析では、主にチャートにより分析していきますが、如何に予想をして早く仕掛けていくかが重要になってきます。

 

エリオット波動

エリオット波動論は、ラルフ・ネルソン・エリオット(1871年~1948年)が提唱したもので、彼が見出したパターンとは言え、相場にしか現れない特殊なパターンではなく、人間界のみならず、自然界に存在するさまざまな現象と、同一な性質を持つとしています。

この理論は、1つの相場には「上昇5波」と「下降3波」が存在するとしています。

(図:エリオット波動)
※参考:ウィキペディア

640px-Elliott_wave.svg

長期の大きな波と中期の波、短期の波に分けることができます。

1.上昇局面
上昇3波とその間に2波の調整(下落)があるとしています。

①上昇第1波

②調整

③上昇第2波

④調整

⑤上昇第3波

 

2.下落局面
下落では2波と1波の戻しがあるとしています。

①下落第1波

②戻し

③下落第2波
私も検証してみましたが、必ず「5波の上昇」と「3波の下落」があるわけではありません。

日足が2波の上昇と1波の下落であった場合、それより小さい時間軸でみた場合、大体合っていることもあります。

下落の場合、大きな時間軸では3波ですが、小さい時間軸では、5波を形成していることもあります。

そこには、騙しもあるので一概には波動論に合う形式ではありませんが、上昇、下落の寿命を知るためには、一番有効であると考えています。