【売買】資金管理について(1)

FXでの売買において、資金管理は非常に重要なものとなります。

この資金管理ができていないと、なかなか利益を確保することは困難となります。。

1.1回あたりの取引金額は証拠金の10分1
ギャン理論では、1回の取引に必要な取引金額は、証拠金の10分1とすることにしています。

必要証拠金が100万円口座にある場合、10万円の取引金額となります。

ギャン理論』とは、20世紀初頭アメリカの伝説の相場師であるウィリアム・D・ギャンの相場哲学を体系的に記述したもので、現在でも多くの投資家がバイブルとして利用している相場理論です。投資哲学から生み出した28のルールがあります。

2.取引ポジションとストップから取引数量と取引金額を算出

(図:取引)

skn01_USDJPYDaily(1)

通貨ペア:ドル円
証拠金=100万円
ポジション=101.928円
ストップ=101.053円
ポジションとストップとの差=87.3pips

【取引数量】=【証拠金】×10%÷【ストップロスとの差】

①1回の取引での許容金額は、【証拠金】に対して、10%ルールを適用した場合
100万円×0.10=10万円が1回の取引で行える金額

②取引数量を計算

許容金額①÷ストップロスとの差
10万円÷0.873≒114,000通貨

従って、114,000通貨(1ロット)の取引数量で取引が可能ということになります。

1回の取引の許容金額を3%にした場合、
100万円×0.03=3万通貨までとし、
3万通貨÷0.873≒34,000通貨となります。

ギャン理論では証拠金の1回の取引に必要な枚数を10分1としていますが、ここでは1回の取引枚数を『3%ルール』として設定しています。

 

証拠金とレバレッジ

レバレッジとは「てこ」という意味です。

小さい資金で大きな取引を行うことができます。このレバレッジで個人投資家でもFXの売買が可能になりました。

レバレッジの計算方法を以下に示します。

レバレッジ=(通貨ベアレート×取引数量)÷口座残高
取引数量と預け入れ金額との関係によって、レバレッジが決まります。
この2つの関係を理解し、レバレッジ倍率を自分で調整して取引できるようにしましょう。

日本国内の個人口座のレバレッジは25倍までです。
法人口座であれば25倍以上のレバレッジも可能です。
実質有効レバレッジ
※1ドルレートは100円と仮定します。

(例1)証拠金100万円で10万通貨の買い取引を行った場合。

100万ドル(買い取引)×100円=1,000万円
1,000万円÷100万=10倍

※個人投資の場合、レバレッジが25倍であるので、証拠金100万円で10万通貨の取引は可能です。

(例2)証拠金100万円で30万通貨の買い取引を行った場合。

30万ドル×100円=3,000万円
3,000万円÷100万円=30倍

※レバレッジは25倍なので、100万円の証拠金で30万通貨では取引できないことになります。