裁量トレードとシステムトレードについて

今回は裁量トレードシステムトレードの違いについて、説明します。

①裁量トレード
裁量トレードとは、ファンダメンタル分析やテクニカル分析を行い、相場観で取引を行うことです。

裁量でも売買はシステム化(ある一定のルール)で行い、決済は裁量で行う場合が多いようです。

システムトレードに比べて、裁量判断が入るため臨機応変に対応することができます。

しかし、売買チャンスを見逃すこともあります。

②システムトレード

システムトレードとは、ある一定のルールに従い取引を行うこと。

自動売買システムがこれに相当する。

裁量トレードでもある一定のルールに基づき必ず取引し、決済までを行うことであれば、システムトレードと言われる。それが自動で行うか裁量で行うかの違いによる。

ある一定のルールに従い必ず売買から決済までも行います。売買チャンスを見逃すことがなくなります。

しかし、ルールに適用しない期間が続けば損失が増えることがあります。

そこで、ルールを変更するのではなく、損失の期間を補うために、ポートフォリオという考え方が生まれてきています。

 

【売買】ポートフォリオでリスク軽減

ポートフォリオとは、集中する投資のリスクを減らし、分散投資を行いリスクを低減させる手法のこと。

ポートフォリオの考え方としては、リスクを分散させる行為を言います。
FXでトレードの枚数を限定させ、その他は株や金などの先物取引を行い、一方がマイナスになっても、もう一方がプラスになっていれば、リスクを軽減することができます。

逆に、どれもマイナスになることも考えられるので、ポートフォリオの考え方に逆行することもあります。

FXだけのトレードでいうなら、一つのトレードで大きなポジション金額で売買するのではなく、分散投資として行うことを推奨します。

例えば、
ポートフォリオの考え方としては、大きな時間軸で、上昇トレンドで買いポジションを保有しているときに、逆に下げてきている期間の場合に、小さい時間軸で、逆のポジションを取り、小さくエントリーやエグジットしてリスクを軽減することができます。

(図:ユーロ/豪ドル週足チャート)

Portfolio_EURAUDWeekly

(図:ユーロ/豪ドル日足チャート)

Portfolio_EURAUDDaily

また異なる通貨ペアに関して、例えばドル/円をトレンドフォローでポジョションを保有しているときで、逆に機能しない期間であった場合、ユーロ/ドルでは逆に機能する期間の場合、売買ポジションをとりドル/円のマイナスの期間を補うようにすることもできます。

クロス円同士または、ドルストレート同士のポートフォリオでは、相関関係が強いため全く異なる通貨で行うべきです。