各通貨ペアの特徴

ここで、各国の通貨の特徴を説明します。

☆ドル円 (USD/JPY)
ドルは世界の基軸通貨。
景気がよくなると上昇、景気が悪くなると下落。
リーマンショック以降、両方とも低金利同士の通貨ペア→レンジになりやすい。

☆ユーロ円 (EUR/JPY)
ドル円よりも大きく変動する。
ドル円、ユーロドルどちらにも引っ張られる傾向があります。

☆ポンド円 (GBP/JPY)
変動幅が大きく、好んで取引される通貨ペア変動幅が大きい分、損失幅も大きくなるので、しっかりリスク管理を行う必要があります。

☆豪ドル円 (AUD/JPY)
他の通貨ペアよりも金利が高いため、どちらかというと買われやすいキャリートレードの対象になりやすい。
上昇の時は浅い押し目でどんどん上がっていく特徴があります。
キャリートレードを解消しなければいけないような不安要素が出てきた場合、暴落に近い形で一気に値を下がるので先行き不透明なときは取引を控えた方が良いでしょう。最大の輸出国である中国経済に大きく影響される場合があります。

☆ニュージーランドドル円(NZD/USD)

同じオセアニア通貨の豪ドル円に引っ張られる傾向が強い通貨ペアです。

☆ユーロドル (EUR/USD)
ドル=世界の基軸通貨。ユーロ=流通量の多い通貨ペア。
世界で一番取引量のある通貨ペアの一つ。
きちんとレートを刻みながら上下するのが特徴。
ユーロの経済不安が表面化してきた時は、低金利通貨であるドルが買われる傾向が高く、経済不安が後退するとユーロが買われやすくなります。

☆ポンドドル (GBP/USD)
ポンド円に近い、大きな変動幅を持った通貨ペア。
ポンド円よりも取引量が多い通貨ペアなので、スリップしにくく、狙ったところで約定しやすい。
ポンド円よりも変動幅は減るが、リスク等を考えてポンドドルを取引するのも手であります。

☆豪ドル米ドル(AUDUSD)
豪ドル円に近い動きをします。
ユーロドルに引っ張られやすい。
ユーロドルが上昇していく過程であれば、豪ドル米ドルも上昇する可能性が高い。
ユーロを中心に値動きしているということになると、ユーロドルとポンドドルは全く違う動きをします。

今どこの通貨が焦点となって相場が動いているのかということを、頭に入れながら通貨ペアを選ぶことが重要です。

 

通貨ペアについて

FX(外国為替取引)とは2国間の通貨間の買いや売りの金利差により成り立っています。
ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/ドル、ポンド/円、ポンド/ドル、豪ドル/米ドルなどがあります。

 

みなさんは、海外にでかけたときに、日本の円を売って、他国の通貨を買い、買い物などを行っていると思います。
また日本に戻ってきたときは、他国の通貨を売って、日本の円を買い戻すことを行っています。

その2通貨間で買いや売りで、金利差が生じていれば、利益にもなれば損失にもなっています。
価格は国ごとの景気動向や政策により変動します。

 

2通貨間の金利差をスワップ金利(またはスワップポイント)と言います。
2通貨のうち、低金利の通貨を売り、高金利の通貨を買えばスワップ金利を受け取れます。

例えば、オーストラリアドル(豪ドル)の金利が6.00%で、日本の金利が0.50%だっとします。

その差は、5.5%の金利差があることになります。
この金利差で通貨の売買をした場合、豪ドルのレートが60円で、1万通貨を買った場合、次の計算式になります。

1日のスワップ料金としては、
60円×1万通貨×5.5%÷365≒90円貰えることになります。

その逆の場合にスワップ料金として支払うこともあります。

今は各国金利差が小さくなっているので、スワップによる期待は薄いと考えています。