【2017.03.26】先週03/20~03/24のFX値動き

18日に閉幕した20カ国首脳会談では、トランプ米大統領の保守主義に終始し、進展がない状態で閉幕しています。
またオバマケア代替案が先となっており、なかなか税制改革に着手できないという展開となっています。





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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2017.03.20】FX市場

ドル6週間ぶり安値!FRBタカ派色薄い内容で!

20日春分の日のため東京市場は休場。

ドルが通貨バスケットに対し6週間ぶりの安値をつけた。
米連邦準備理事会(FRB)が、大方の予想よりタカ派色の薄い金利見通しを示したことが、先週に続いてドルの重しとなった。

20日のアジア新興国通貨市場はおおむね上昇している。米連邦準備理事会(FRB)が示唆した利上げペースが一部の予想よりも緩やかだったことで引き続きドルが売られた。

【2017.03.21】FX市場

ドル上値を追い切れずさらに急落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の112円後半。
午前は短期筋の仕掛け的なドル売り/円買いで112円前半まで下落したが、同水準では実需筋の買いが入った。
下値を攻めきれなかったことで、午後にかけて買い戻された。

ドルが通貨バスケットに対して6週間ぶりの安値をつけ、ユーロは急伸した。
仏大統領選のテレビ討論会で中道系独立候補、マクロン前経済相が高い評価を集めたことなどが材料となった。

アジア通貨市場では、一部の新興国通貨が小幅安。
前週の米連邦準備理事会(FRB)による声明が適度にハト派な内容だったことでアジア通貨は大幅上昇しており、投資家は新たな手がかりを探している。

米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は20日、FRBは追加利上げを実施するかどうか少なくとも6月の会合まで待つ公算が大きいとの見方を示した。ただ、市場の反応は鈍かった。

<米・経済指標>
○米・四半期経常収支
-1130.0億ドル → -1124.0億ドル↑

【2017.03.22】FX市場

ドル取レンジを割り込みじわり切り下げ!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の111円半ば。
午前は111円前半まで下落したが、輸入企業の買いなどで持ち直した。
午後は次の材料待ちで111円半ばから後半で一進一退となった。
夕刻に入るとやや下押し圧力が強まり、ドル/円は取引レンジをじわりと切り下げている。

ドルが対円で一時、0.85%下落して110.76円と、4カ月ぶり安値をつけた。
米医療保険制度改革(オバマケア)代替案の採決を翌日に控え、トランプ政権下の成長見通しを見直すなど、投資家の間に懸念が広がった。

主要6通貨に対するドル指数は、2月3日以来の安値を記録した。

ロンドンの英議会前で大きな音が聞こえ、警察が発砲事件として出動を求められたなどと伝わり、ポンドが対ドルで1.2426ドルの安値をつけた。

世界的な株安と円高が進んでいる。
トランプ米大統領が掲げる政策の実現に時間がかかりそうだとの見方が広がっているのが一因だ。

大型減税などの政策期待がはく落したわけではなく、調整の範囲内とみられているが、世界協調体制の「ほころび」を警戒する声も出ている。

米経済など景気自体は悪くないものの、株価が高値圏にあっただけに、調整幅が大きくなる可能性もある。市場関係者の見方は以下の通り。

アジア新興国通貨は、下落した。
トランプ米大統領が掲げる政策の実効性に対する懐疑的見方が強まり、リスク回避の動きが広がったことが背景。

<米・経済指標>
○米・中古住宅販売件数
569.0万件 → 548.0万件↓

【2017.03.23】FX市場

オバマケア改廃法案採決を控え、ドル4カ月ぶり安値!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の111円前半。
前日の海外市場で4カ月ぶり安値圏の110円後半まで下落したドルはこの日、オバマケアの代替案可決に楽観的な見方が広がったことや、米長期金利の上昇を受けて、早朝の安値から111円半ばまで反発した。

米医療保険制度改革(オバマケア)改廃法案の採決を控え、ドルが対円で111円付近と、4カ月ぶりの安値付近で推移した。

イングランド銀行(英中央銀行)のブロードベント副総裁は23日、英国の輸出業者は昨年の欧州連合(EU)離脱決定を受けたポンド安にいつまでも依存することはできないとの考えを示した。

アジア新興国通貨は、大半が下落。
米医療保険制度改革(オバマケア)を見直す代替法案の行方に注目が集まる中、慎重ムードが広がっている。

アジア新興国通貨は、大半が下落。米医療保険制度改革(オバマケア)を見直す代替法案の行方に注目が集まる中、慎重ムードが広がっている。

トランプ米大統領は23日、法案の修正を求める共和党の保守派下院議員で構成する「ハウス・フリーダム・コーカス」と会談する予定。

代替法案の議会通過が難しくなれば、大統領の選挙公約である税制改革などに遅れが出る可能性がある。

コモンウェルス銀行(CBA)の為替ストラテジスト、アンディ・ジー氏は、現在相場を動かしているのはリスクセンチメントだ、と指摘した。

<米・経済指標>
○米・新規失業保険申請件数(前週分)
24.1万件 → 25.8万件↑
○米・新築住?販売件数
55.5万件 → 59.2万件↑

【2017.03.24】FX市場

オバマケア代替法案採決先送りで懸念広がりドル更に下落!

ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル高/円安の111円前半。
米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決の行方を警戒しながらも、週末の持ち高調整を交えてじりじりと値を持ち直す底堅い動きとなった。

米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案の採決を控え、ドルが対円で4カ月ぶり安値近辺で推移した。

欧州中央銀行(ECB)の金融政策引き締め観測を背景に、ユーロは対ドルで堅調な値動きとなった。

アジア新興国通貨は、米下院での医療保険制度改革(オバマケア)代替案の採決を控え、ドルに対して大半が横ばいか小幅安で推移している。

代替案の採決は、トランプ政権が政策を実行できるかを示す試金石とみられている。
採決は23日に予定されていたが24日に延期された。

採決をめぐる不透明感を背景にリスク資産への投資意欲が後退し、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のアジア新興国通貨の上昇の勢いが弱まっている。




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【先週の動向と今後の予想】

先週は注目された米医療保険制度改革(オバマケア)代替法案ですが、週末延期となっています。

市場では、トランプ米大統領の法案を議会が採決し通るのか通らないか。その結果次第では、その後の税制改革が予定通り進むかに注目が集まっています。

オバマケアの代替法案で、税制改革法案が遅れていることに市場関係者の間では、嫌気がさしている状態です。
これが出てこないと企業業績への影響が懸念されることになります。

さて、日足チャートをみると、

トランプケアの代替法案に手こずっており、税制改革が遅れると予想され、市場は失望売りが目立っています。

ヒボナッチサポートラインを割り込んできています。
しかし、サポートラインを割り込んでも急落することもなく、じわり切り下げといったところでしょう。

市場では、オバマケアの代替法案が議会で通るか通らないかで、今後の税制改革の法案にも左右されていきます。

もしオバマケアの代替法案が通らないと、ドルは更に下落を加速することになっていきます。

もし議会で法案が通っても、税制改革の法案は遅れているので、サポートラインまで戻る展開となりそうです。

【来週の主な経済指標発表】

・03/28
22:00 米・S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
23:00 米・CB消費者信頼感指数
・03/29
23:00 米・中古住宅販売保留指数(前月比)
・03/30
21:30 米・四半期GDP(確報値)(前期比率)
21:30 米・四半期個人消費(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期GDP価格指数(確報値)(前期比)
21:30 米・四半期コアPCE(確報値)(前期比)
21:30 米・新規失業保険申請件数(前週分)
・03/31
08:30 日・完全失業率 / 日・有効求人倍率
18:00 ユーロ圏・ECB月報-公表
21:30 米・個人所得(前月比)
21:30 米・個人支出(前月比)
21:30 米・PCEコア・デフレータ(前月比/前年比)
22:45 米・シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

03/20~03/24

・・・93pips




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