200日移動平均線での攻防(2)
- 2014/09/12
- FXチャート分析の基礎
- トレンドの流れ, レジスタンス, 政府・日銀による為替介入, 200日移動平均線, 200日移動平均線の向き
前回は、200日移動平均線でのサポートについて説明しました。
今回は、200日移動平均線でのレジスタンス(抵抗価格帯)について説明します。
下の日足チャートでは、価格は200日移動平均線の下に位置して、200日移動平均線は下向きになっています。
(図1:ドル/円日足チャート)
200日移動平均線に近づき、なんども頭を叩かれていることが分かります。
その後、200日移動平均線の向きが平行になった瞬間、上にブレイクしていることが分かります。
下の日足チャートでは、200日移動平均線を何度も上に抜けるも、200日移動平均線の下に戻されていることが分かります。
(図2:ドル/円日足チャート)
価格が下落し、200日移動平均線と価格が乖離してから戻され、200日移動平均線が下向きなので、またWトップを形成し再度下落し200日移動平均線より下に戻されています。
このように、200日移動平均線より価格が下に位置して、200日移動平均線が下向きの間は、売り有利な展開が続いているということになります。
下の日足チャートは、2011年民主党が与党時代にに、政府・日銀による為替介入をしたときのチャートになります。
(図3:日足チャート)
最初の為替介入は、2011年8月4日に行っています。その後相場の価格が下がり戻されています。
2回目の為替介入は、2011年10月31日に行われています。ここではすぐに価格は戻りませんでしたが、200日移動平均線に阻まれ超えることが出来ずに、横ばいとなっています。
為替介入した額は、5兆円とも10兆円規模とも言われています。
しかし、一国で為替の流れ(トレンド)を変えることはできないことが証明されています。
いかに、トレンドの流れが巨大化、流れに逆らうことができないか、お分かりになったことと思います。
これだけ、大規模なお金があれば徐々にトレンドを作っていき、大衆を巻き込むことができたのではないかと思います。もったいない使い方をしてますね。
今度はどこで、売り戻すかが注目されるところでしょう。