【トレンド系】パラボリック

今回はトレンド系で「パラボリック(Parabolic)」について、説明します。

パラボリックは、放射線という意味で、J・W・ワイルダー氏によって考案されたテクニカル指標です。
ワイルダー氏は、このほかにRSIについても発明していることで有名です。

(図:パラボリック)

Parabolic

パラボリックの特徴としては、買いポイントと売りポイントがパッ見で分かりやすい点が挙げられます。
パラボリックは、SAR(ストップ&リバースポイント)と呼ばれる、ラインを用いたトレンド系指標です。

上昇中は、ローソク足の下に点で現れます。
下降中は、ローソク足の上に点で現れます。

売買タイミングとしては、下降しているSARラインがローソク足にぶつかったところが、「買いサイン」。
上昇しているSARラインがローソク足にぶつかったところが「売りサイン」となります。
あくまで、トレンドの方向にサインが出現した場合は、有効な手段であります。
逆張りでのサインで売買は、危険なのでやらない方が無難でしょう。

トレンド発生中には、有益な指標でありますが、保ち合い相場ではやたらにサインがでて信憑性が欠ける欠点もあります。

 

【トレンド】ボリンジャーバンド

トレンド系にボリンジャーバンドがあります。

ジョン・ボリンジャー氏により考案されたトレンド分析の技法で、中心の値から標準偏差をとったものです。

中心の値はN本の平均値となり、そこからどの程度隔たっているか(標準偏差=σ=シグマ)を計算して求めます。

価格変動の動きは、標準偏差のバンドの中に納まる可能性が高いとされます。

bollingerband_usdjpydaily

標準偏差の2倍以上を突破する確率は、約5%と低いと考えます。
上部、下部にタッチするば、反発する可能性があるとして、逆張りとして判断されている方もが非常に多いのも事実です。

しかし、当のジョン・ボリンジャー氏はトレンド系の指標であるとして、決して逆張りの指標ではないことを言っています。

トレンドは継続するということから、トレンドに沿った売買を心がけましょう。