【売買】スプレッド

ここでは、売買には必ずついてまわる「スプレッド」について、解説します。

以下の図は、メタトレーダー4(MT4)の注文画面の例になります。

(図:注文画面)

スプレッド
2つの数字が表示されていますが、これは売った時のレート買った時のレートが表示されています。

この売ったときのレートと買ったときのレートの差を「スプレッド」と呼んでいます。

買ったときの売値は「102.000」で、売ったときの買値は「102.033」になるということです。
上図では、ドル/円は3.3pipsのスプレッドになります。通貨ペアによりスプレッドが異なります。これは、取引業者ごと変わってきます。

これが、取引業者の利益で、つまり手数料になります。

各国で重要指標発表時間の前後や取引量の大きい時間帯である夜10時~12時ごろは、このスプレッドが広がることがあります。

これを、「スリッページ」と言います。

このスリッページを大きく取っておかないと、注文が確定されない場合があります。

1分足、5分足などで取引を頻繁に行う、「スキャルピング」で取引している方は、この「スプレッド」が大きく影響を与えます。

ドル/円で1日平均10回取引をしている人で1ヵ月を21日とすると。

年間のスプレッドは、以下の計算になります。

3pips×10回×21日×12ヶ月=7,560pips(7.56円)になります。

・1万円通貨の場合、7.56万円
・10万通貨の場合、75.6万円
・20万通貨の場合、151.2万円

ドル/円は、比較的小さいスプレッドですが、ポンド/円などは、6pipsのスプレッドの差があるので、年間にしたら大きな手数料を支払わなくてはなりません。

現在、取引業者も売買してもらうことで利益を得ているので、スプレッドが0.4銭とか0.3銭以下という低スプレッドの取引業者も増えてきています。

 

ファンダメンタル分析とテクニカル分析

FXでこれから価格が上がるだろう、下がるだろうと予想する方法にファンダメンタル分析テクニカル分析の2つがあります。

ファンダメンタル分析は、主に各国の経済指標は発表などを元に、今後の値動きを予想するものです。

1.ファンダメンタル
ファンダメンタルで、その国の政策発表により今後の相場が上昇していくのか、下落していくのか方向付けされます。
今や、インターネットで売買できる時代であるため、発表と同時に価格に反映することはあります。

アメリカでは重要なのは、米連邦準備理事会(FRB)の発表が有名です。
日本でいうと、日銀に相当します。
FRBの発表前後では、大きく値動きが動く場合があります。
FRBが経済指標として注目している住宅販売についての発表の良し悪しで大きく変動することがあります。

<主な経済指標>
米・連邦準備理事会(FRB)
米・ISM非製造業景況指数
・米・製造業受注
・米・貿易収支
米・ADP民間雇用者数
米・非農業部門雇用者数 / 米・失業率
・米・NY連銀製造業景気指数
・米・生産者物価指数
・米・消費者物価指数
米・フィラデルフィア連銀景況指数
米・新規失業保険申請件数
米・住宅着工件数
米・建設許可件数
・米・ミシガン大学消費者信頼感指数
・米・四半期GDP
・米・四半期個人消費
・米・四半期GDP価格指数
・米・四半期コアPCE
米・中古住宅販売保留指数
・英・GFK消費者信頼感調査
英中銀(BOE) 政策金利発表
・英・ライトムーブ住宅価格
欧州中央銀行(ECB) 政策金利発表
・独・ZEW景況感調査
・豪・四半期消費者物価指数
・ユーロ圏・製造業PMI
・ユーロ圏・サービス業PMI
・独・IFO景況指数
・NZ中銀・政策金利発表

各国の経済発表前後は、大きく価格が変動する場合がありますので、短期トレードの方は、ポジションを決済しておいた方が無難でしょう。

<参考サイト>
ロイター
みんなの外為
ディリーFX
ザイFX
羊飼いのFXブログ
日経経済新聞
FXCM(マーケットニュース)
外為どっとコム
DMM.com
OANDA
などです。

2.テクニカル分析
テクニカル分析は、価格を時系列に表したグラフ=チャートによる分析を主にするものです。
チャートにローソク足、移動平均線、一目均衡表、ラインなどを付加して今後の値動きを予想するものです。

FXなどでは、買った人は必ず売らなければならない、売った人は必ず買いも買い戻さなければならないルールがあります。
いわばゼロサムであることで、チャートには同じような値動きになるケースがあります。

(図:チャート)

candlesticks_eurusddaily
最後に、私は日々経済ニュースを見ていますが、経済情勢が不安定であるのか日々変化しています。例えばアメリカのFRBの発表も2点、3点することもあり、長期予想は非常に難しい局面もありますので、注意が必要です。