ダウ理論について

ダウ理論はあまりにも有名とされ、チャールズ.H.ダウが提唱したものと言われていますが、
実際は、その後継者が「「ウォール・ストリート・ジャーナル」に書いた論説を基にまとめ上げたものが「ダウ理論」」と言われています。

ダウ平均株は有名で、ダウ・ジョーンズ社がアメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出し、平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数です。

主なダウ理論を挙げます。

1.市場には3つの変動がある
①主要トレンド(優先変動)
1年~数年に渡る長期トレンドになります。
②中期トレンド(二次変動)
長くて数週間に及ぶことがあります。
③短期トレンド(劣後変動)
数分から数時間からとなります。

2.マーケットは3つの段階から成る
①蓄積段階
トレンドの初動段階を示しています。
②一般参加段階
トレンドになって、やっと一般の参加が多くなってきている期間です。
③分散段階
出遅れた投資家がやっと重い腰を上げて参入してくるパターンになります。
高値で買うことになります。
危険領域になってきている。

3.株式は全ての要因を織り込んでいる
株価は、全ての要因を織り込んでいるとされています。

4.市場平均は、相互に確認し合わなければならない

5.トレンドは出来高でも確認されなければならない

6.トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する

株価と為替の相関について

近年アベノミクスで金融緩和などで、為替でドル/円が上がれば、すなわち円安になっていけば株価も上がる傾向になっています。

近年2000年を境に株価と為替の相関がいっそう強いものになっています。

(図:株価と為替の同時相関関係の強まり)

株価と為替の同時相関関係の強まり
参考:日本銀行

従い、ドル/円が上がれば、株価も上がるという構図が成り立っています。
これは、海外投資の参入が多くなってきていることも、相関に強い影響を持っているのも事実です。

政府からしてみれば、株価は上がってほしいが、過剰な為替の上昇にはなってほしくないものです。

なぜか、株価の上昇は日本経済の活気に繋がりますが、円安は輸入に大きな影響を与え、輸入した物が大きく値上がることになります。

日本の現在の経済は、車で例えると株価上昇でアクセルを踏むと同時に、為替上昇でブレーキを踏んでいるようなもの。

昔のように、円安だからと喜んでもいられない状況となっています。

昔は、1ドル230円の時代があり、超円安でハイパーインフレの時代がありました。

しかしバブルがはじけて一気に日銀は金利引き締めに走り、円高に落ち着いたのです。

それが、今バブルを引き起こす勢いで円安が進行していきます。

景気と同時進行で物価上昇していきけば良いが、今は傷口が塞がらないまま、運動しているようなもので、いつまで経っても経済が活性化しにくい状況を造り上げているようです。