株価と為替の相関について

近年アベノミクスで金融緩和などで、為替でドル/円が上がれば、すなわち円安になっていけば株価も上がる傾向になっています。

近年2000年を境に株価と為替の相関がいっそう強いものになっています。

(図:株価と為替の同時相関関係の強まり)

株価と為替の同時相関関係の強まり
参考:日本銀行

従い、ドル/円が上がれば、株価も上がるという構図が成り立っています。
これは、海外投資の参入が多くなってきていることも、相関に強い影響を持っているのも事実です。

政府からしてみれば、株価は上がってほしいが、過剰な為替の上昇にはなってほしくないものです。

なぜか、株価の上昇は日本経済の活気に繋がりますが、円安は輸入に大きな影響を与え、輸入した物が大きく値上がることになります。

日本の現在の経済は、車で例えると株価上昇でアクセルを踏むと同時に、為替上昇でブレーキを踏んでいるようなもの。

昔のように、円安だからと喜んでもいられない状況となっています。

昔は、1ドル230円の時代があり、超円安でハイパーインフレの時代がありました。

しかしバブルがはじけて一気に日銀は金利引き締めに走り、円高に落ち着いたのです。

それが、今バブルを引き起こす勢いで円安が進行していきます。

景気と同時進行で物価上昇していきけば良いが、今は傷口が塞がらないまま、運動しているようなもので、いつまで経っても経済が活性化しにくい状況を造り上げているようです。