【2019.02.03】先週01/28~02/01のFX値動き
- 2019/02/03
- 為替ニュース
先々週末に過去最長36日間に及んだ米政府機関一部閉鎖が、ようやく解除されました。
FOMCの今年最初の利上げがあるのか、パウエル議長の会見が予定されています。
来週から中国では春節に入ります。
さて先週一週間の動きをみていきましょう。
【2019.01.28】FX市場
ドル下落!前週末の流れを引き継ぎドルが広範囲に売られた
前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の109円前半。
一時109.26円まで売られ、23日早朝以来の安値をつけた。
ドルが広範に売られた前週末の流れを引き継いだ格好で、ユーロは一時1.1426ドルと1月16日以来1週間半ぶり高値を更新した。
米連邦準備理事会(FRB)が金融の正常化のペースを鈍化させることを検討しているという趣旨の米紙の報道(25日)を受けてニューヨーク時間にドルが売られた流れを引き継ぎ、東京午前の取引ではドルの上値の重さが意識された。
「米公開市場委員会(FOMC)直前のブラックアウト期間にあのような報道が出たので、意外感があった」(金融機関)というが、「FOMC本番で同じ内容が伝達されるよりはショックが小さいかもしれない」(同)との声が聞かれた。
【2019.01.29】FX市場
ドルやや反発!FOMCと米中通商協議を控え慎重な姿勢
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の109円前半。
一時109.13円まで売られ、18日以来1週間半ぶり安値を更新した。
アジア株安を背景に円が底堅い動きとなったが、午後に日本や中国株が下げ幅を縮小すると、円も小幅に反落した。
週内に米連邦公開市場委員会(FOMC)と米中通商協議を控え新たなポジションをとることに慎重な姿勢が広がるなか、ドルは主要通貨に対しほぼ横ばいとなった。
米国ではこの日、35日間に及んだ政府機関の一部閉鎖がようやく解除され、安全資産としてのドルの需要が後退。
バノックバーン・グローバルフォレックス(ニューヨーク)の首席市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は外為市場の動きについて「嵐の前の静けさと言える」としている。
29─30日の日程で米中は通商協議を実施する。インベスコ(ニューヨーク)の世界市場ストラテジスト、クリスティナ・フーパー氏は「協議が継続されれば、市場ではプラスの動きとして受け止められる」としている。
英議会は29日にメイ首相の欧州連合(EU)離脱代替案を他の議員が提出した修正案とともに審議、採決するが、これを前にポジションを固める動きが出たことで、ユーロが対ドルで上昇した。
英議会は29日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を延期する権限を議会に与えることを可能とする修正案を321対298で否決した。
<米・経済指標>
〇11月ケース・シラー米住宅価格指数
213.89 → 213.66↓
〇11月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
5.0% → 4.7%↓
〇1月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
128.1 → 120.2↓
【2019.01.30】FX市場
ドル下落!FOMC年内の利上げに忍耐強い姿勢を示したことを受け
前日ニューヨーク市場午後5時時点より小安い109円前半。
輸入企業の買いが一巡した仲値以降は、アジア株安を背景にドルが売られる展開となったが、下げ幅は限定的だった。
昨日から開催されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を明日の早朝に控え、短期筋の間でも様子見ムードが広がった。
米連邦準備理事会(FRB)が同日までに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、米経済見通しを巡る不確実性の高まりを挙げ、年内の一段の利上げに忍耐強い姿勢を示したことを受けた動き。
FOMC声明発表前、朝方発表された堅調な雇用関連指標を追い風にドルは全面高の展開となっていた。ただ、声明発表直後は、ドルは対ユーロでこの日の安値を付け、対円では値を消した。
FRBは予想通り金利を据え置くと同時に、一段の金融緩和が必要となれば、バランスシート規模や資産構成の調整を含め、あらゆる手段を行使する用意があるとの認識を示した。
アバディーン・スタンダード・インベストメンツのシニアエコノミスト、ジェームズ・マカン氏は「声明はハト派的で安心感を誘う内容だった」としつつも、「文言は非常に曖昧で、恐らく意図的に曖昧にしたのだろう。
だが、バランスシート戦略を用い金融緩和を拡大する用意があると明示したことは幾分新材料だった」と述べた。
フィッチ・レーティングスの首席エコノミスト、ブライアン・クルトン氏は、FRBのコメントはFRBの利上げサイクルが終盤に近づいているシグナルというよりは「小休止」を示唆しているとの認識を示した。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが公表した1月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が21万3000人増と、市場予想の17万8000人増を上回った。
英議会は前日、アイルランドとの国境問題に関するバックストップ(安全策)を代替措置に置き換えることを求める案を可決し、EUとの再交渉を目指すメイ首相の方針を支持。
これに対し、 欧州委員会のユンケル委員長は英国と離脱協定案の再交渉は行わない考えを改めて示した。
<米・経済指標>
〇1月ADP雇用統計(前月比)
27.1万人 → 21.3万人↓
〇12月住宅販売保留指数(前月比)
-0.7% → -2.2%↓
〇12月住宅販売保留指数(前年同月比)
-7.7% → -9.5%↓
〇米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
2.25-2.50% → 2.25-2.50%→
〇パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
【2019.01.31】FX市場
ドル更に下落!ハト派的なFOMC声明を受け
前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の108円後半。
ハト派的な米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて、ドルが弱含む流れが続いた。
ドルが下落。
米連邦準備理事会(FRB)が同日までに開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、米経済見通しを巡る不確実性の高まりを挙げ、年内の一段の利上げに忍耐強い姿勢を示したことを受けた動き。
FOMC声明発表前、朝方発表された堅調な雇用関連指標を追い風にドルは全面高の展開となっていた。
ただ、声明発表直後は、ドルは対ユーロでこの日の安値を付け、対円では値を消した。
FRBは予想通り金利を据え置くと同時に、一段の金融緩和が必要となれば、バランスシート規模や資産構成の調整を含め、あらゆる手段を行使する用意があるとの認識を示した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見内容がハト派的となり、ドル安/円高が進んでいる。
だが、ドル以外のクロス円でみれば、優勢なのは円売り圧力だ。リスクオンムードの回復による世界的な株価の底堅さが、円高の抑止力として機能しているとみられる。
ただ、クローバル景気の減速懸念などが払拭されたわけではなく、予断は許さない。
FOMCでは、年内の一段の利上げに忍耐強くある姿勢が表明されたほか、バランスシートの縮小も将来的にペースを変更する用意があると指摘し「市場予想よりもハト派的な内容となった」(外資系証券)と受け止められた。
<米・経済指標>
〇1月チャレンジャー人員削減数(前年比)
35.3% → 18.7%↓
〇前週分新規失業保険申請件数
19.9万件 → 25.3万件↑
〇前週分失業保険継続受給者数
171.3万人 → 178.2万人↑
〇1月シカゴ購買部協会景気指数
65.4 → 56.7↓
〇11月新築住宅販売件数(年率換算件数)
54.4万件 → 65.7万件↑
〇11月新築住宅販売件数(前月比)
-8.9% → 16.9%↑
〇11月対米証券投資
420億ドル
〇11月対米証券投資(短期債除く)
313億ドル
【2019.02.01】FX市場
ドル大きく反発!対ユーロでのドル高の影響で
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の108円後半。
中国の経済指標が弱かったことを受けドルは一時108.73円まで下落したが、前日から続く対ユーロでのドル高の影響でドル/円の下値は限定された。
米連邦準備理事会(FRB)が前日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定すると同時に年内の一段の利上げに忍耐強くある姿勢を表明し、利上げサイクルが終了に近づいていることを示したことを受け、ドルが対円で2週間ぶりの安値を付けた。
ユーロは、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁がドイツの景気減速は従来予想よりも長く深刻なものになるとの見方を示したことなどを受け、対ドルで下落した。
FRBはこれまでも忍耐強くある姿勢を示し、バランスシートの縮小についても柔軟に対応するとしていたものの、今回のFOMC声明でハト派的なスタンスを示したことは市場にとってサプライズだった。
アナリストは今回のFOMC声明はこれまで示してきた全般的に前向きなスタンスからの方向転換だったと指摘。
FOMC声明を受け、TD証券は利上げ見通しについて2回ではなく1回になるとし、この利上げが今回の利上げサイクルで最後になるとの見方を示した。
<米・経済指標>
〇1月非農業部門雇用者数変化(前月比)
31.2万人 → 30.4万人↓
〇1月失業率
3.9% → 4.0%↑
〇1月平均時給(前月比)
0.4% → 0.1%↓
〇1月平均時給(前年同月比)
3.2% → 3.2%→
〇1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
54.9 → 54.9→
〇11月建設支出(前月比)
-0.1% → 0.8%↑
〇1月ISM製造業景況指数
54.1 → 56.6↑
〇1月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
90.7 → 91.2↑
〇11月卸売在庫(前月比)
0.8% → 0.3%↓
〇11月卸売売上高(前月比)
-0.2% → -0.6%↓
(ロイターより)
(外為どっとコムより)
【先週の主な動き】
過去最長の36日間にわたる「米政府機関の一部閉鎖」が解除された後の、最初の週になります。
先週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)と米中通商協議が行われました。
米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米経済見通しを巡る不確実性の高まりを挙げ、年内の一段の利上げに忍耐強い姿勢を示し、政策金利を2.25-2.50%で据え置いています。
1月の全米雇用報告は、民間部門雇用者数が21万3000人増と、市場予想の17万8000人増を上回りましたが、FOMCの発表で打ち消しています。
31日にトランプ米大統領と中国の習近平国家主席との首脳会談では、2日間にわたりワシントンの閣僚級の貿易協議が行われました。
米国の知的財産権の侵害など中国の構造改革を伴う課題では、溝が埋まりませんでした。
トランプ米大統領は3月1日までに決着に向けて、閣僚級の協議を続けていく意向を示しています。
英議会では、EU離脱を延期する権限を議会に与えることを可能とする修正案が否決され、再交渉を目指すメイ首相の方針を支持しています。
しかし、EU側は再交渉は行わない方針を堅持しています。
さて、日足チャートをみると、
先週は、FOMCの発表を受けてドル安円高に推移しています。
先週末ドルは反発していますが、直近高値までは届いていません。
市場では不安材料しかなく、明るい材料は今のところないようです。
しかし、昨年FOMCが利上げしても、ドルは下落したのでFOMCの政策金利については、市場はあまり関心がないのかも知れません。
上は110円越え、下は108円台が一つの市場の目安になるかも知れません。
【来週の主な経済指標発表】
・2/4(月)
24:00 11月製造業新規受注(前月比)
・2/5(火)
23:45 1月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:45 1月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
24:00 1月ISM非製造業景況指数(総合)
・2/6(水)
21:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
22:30 10-12月期四半期単位労働コスト・速報値(前期比年率)
22:30 10-12月期四半期非農業部門労働生産性・速報値(前期比)
22:30 11月貿易収支
・2/7(木)
09:00 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
22:30 前週分新規失業保険申請件数
22:30 前週分失業保険継続受給者数
29:00 12月消費者信用残高(前月比)
【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】
01/28~02/01
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