【2019.03.24】先週03/18~03/22のFX値動き

先週は、連邦準備理事会(FRB)による、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表がありました。
また英国がEU離脱に関して、延長の可能性があるのか、合意なき離脱を回避できるのか注目が集まっています。

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さて先週一週間の動きをみていきましょう。

【2019.03.18】FX市場

ドル前週末と同水準!特段の手掛かりがなく軒並みこう着状態

前週ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円半ば。
週明けの主要通貨は特段の手掛かりがなく軒並みこう着。株高で円がやや弱含んだが、ほとんど動きはなかった 。

終盤のニューヨーク外為市場でドルが主要通貨に対してほぼ横ばいで推移。米経済の減速に対する警戒や米連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢への期待がドルの上値を抑えた。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは96.555。一時2週間ぶり安値となる96.376を付けた。

今週は20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が明らかになるが、特に金利見通しが十分に引き下げられるのか、またバランスシートの縮小を巡り踏み込んだ発表があるのかが注目される。
ジェフリーズの国際FX部部長、ブラッド・ベクテル氏は「FRBがハト派姿勢を強調することを期待している」と語った。

またオアンダの為替トレーディング部バイスプレジデント、ディーン・ポップルウェル氏は「FRBは将来の利上げ回数見通しを減らすとみられることから、週末にかけリスク選好が上向くのではないか」と話した。

UBSウエルスマネジメントの英国投資部部長、ジョフリー・ユウ氏は「離脱期限の29日まで不透明な動きが続く見込みで、ポンドのロング拡大は推奨しない。
ただ合意なき離脱は依然としてないと思われる」と述べた。

<米・経済指標>
〇3月NAHB住宅市場指数
 62 → 62→

【2019.03.19】FX市場

ややドル安!ドルが一時14日以来の安値

前日ニューヨーク市場午後5時時点と比べてややドル安/円高の111円前半。
アジア株が軟化したことで円が全般に堅調で、ドルは一時111.16円と14日以来の安値をつけた。

終盤のニューヨーク外為市場でドルが主要通貨に対して小幅安。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果について、市場はハト派的な内容を期待している。

FOMCはこの日から2日間の日程で始まった。翌20日の会合後に声明が発表され、パウエルFRB議長が記者説明を行う。連邦準備理事会(FRB)の「忍耐強い」姿勢に加え、今後の金利動向やバランスシートを巡る方針などが焦点となる。

シリコンバレー銀のシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「市場は一段とハト派的な内容を期待している」と述べた。

経済指標では、1月の製造業新規受注が前月比0.1%増と市場予想の0.3%増に届かなかった。出荷は4カ月連続の落ち込みとなった。

<米・経済指標>
〇1月製造業新規受注(前月比)
 0.1% → 0.1%→

【2019.03.20】FX市場

ドル大幅下落!FRB年内の利上げを見送る見通しが示されたことを受け

前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の111円半ば。
祝日を前に国内実需や投資家の買いが散発的に入ったという。

この日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれたほか、年内の利上げを見送る見通しが示されたことを受け、ドルが主要通貨に対し大幅に下落した。

またFOMCメンバーの政策金利見通し分布(ドット・チャート)では2021年にかけて1回の利上げが実施されるとの見通しなどが示された。

主要6通貨に対するドル指数は0.6%安の95.806と、2月4日以来の安値。一時は200日移動平均線を下回った。

対円でも0.6%下落し、1日としては2カ月ぶりの下落率となる勢い。

FOMCではこのほか、バランスシート縮小について5月からペースを減速することも表明。具体的には、保有国債の毎月の縮小ぺースを最大300億ドルから最大150億ドルに半減させる。

FOMCを受けて、金利先物市場で2020年初めの利下げ予想が強まった。CMEグループのフェドウォッチによると、市場が織り込む来年最初の会合での利下げ予想確率は48%と、前日の32%から上昇した。

ドルは対ポンドでは上昇。メイ英首相がこの日、欧州連合(EU)離脱期日を6月30日まで3カ月延期するようEU側に要請したが、投資家は引き続き見通しを懸念している。

<米・経済指標>
〇MBA住宅ローン申請指数(前週比)
 2.3% → 1.6%↓
〇米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後政策金利発表
 2.25-2.50% → 2.25-2.50%→
〇パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

【2019.03.21】FX市場

ドルやや反発!前日FOMCの結果を受けて200日移動平均線を割り込んだ

春分の日のため休信

ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対し反発。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を巡る懸念でポンドやユーロに売りが出た。

主要6通貨に対するドル指数.DXYは0.75%高の96.476。前日は連邦公開市場委員会(FOMC)のハト派結果を受け0.6%値下がりし約10カ月ぶりに200日移動平均線を割り込んだ。

ポンド/ドルGBP=は約1%安。ユーロ/ドルEUR=も0.5%値下がりした。
合意なきブレグジットを巡る懸念が強まった。
ロイターが入手した文書草案によると、欧州連合(EU)は英議会が来週中に離脱協定案を承認するという条件付きで、離脱期日を5月22日まで延期することで合意する意向という。

こうした中、イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を0.75%に据え置くことを全会一致で決定。据え置きは予想通り。国債買い入れ枠も予想通りに4350億ポンドに据え置いた。

ドルはこの日反発したものの、上昇が継続するかどうかは疑問とみられている。
モルガンスタンレーは調査リポートで「FOMCの決定はドルにとってかなりの弱気材料といえ、ドルは今後も一段安が予想される」と指摘した。

<米・経済指標>
〇3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
 -4.1 → 13.7↑
〇前週分新規失業保険申請件数
 22.9万件 → 22.1万件↓
〇前週分失業保険継続受給者数
 177.6万人 → 175万人↓
〇2月景気先行指標総合指数(前月比)
 -0.1% → 0.2%↑

【2019.03.22】FX市場

ドル大幅下落!PMIが低調に加え、米長短金利が逆転したことを受けて

前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円後半。
ドルは朝方の実需の買いを映して110円後半で上値を伸ばしたが、その後は日本や中国の株価が前日比でマイナス圏に沈むのを眺めつつ、伸び悩んだ。

ドルが安全通貨と見なされる円に対し下落した。
米製造業購買担当者景気指数(PMI)が低調だったことに加え、米長短金利が逆転し、米国がリセッション(景気後退)入りするとの懸念が高まったことが背景。
ただドイツの製造業PMIも低調だったことで、ドルは対ユーロでは上昇した。

米連邦準備理事会(FRB)が19─20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表以降、FRBと米株式市場との認識ギャップが大きくなっている。
パウエルFRB議長は、米中経済摩擦など踏まえた米経済見通しを注視していると指摘。
高水準で推移する株価を支える市場の楽観的な心理とは対照的だ。

東京から見た場合、米中経済摩擦の継続による米経済の減速シナリオは、対中貿易の比重の大きい日本にとって「対岸の火事」と放っておけない。
また、市場がリスクオフに傾けば、円高のリスクも高まる。東京市場の参加者は、NYのFEDウオッチャー並みに米経済の動向を注視すべき理由がある。

FOMC直後の市場反応は、「年内利上げ想定せず」「9月に資産縮小終了」という想定を超える「ハト派」的メッセージの発信で、いったんは株価上昇/金利低下/ドル下落で反応した。

しかし、21日のNY株式市場では、3月のフィラデルフィア連銀業況指数が急反発したことや米新規失業保険週刊申請件数が予想を超えて減少し、景気鈍化への警戒感の低下を背景にダウ.DJIは200ドルを超える上昇となった。

FRBが発した警戒感は、かなり強いと思われる。
実際、FOMCメンバーの政策金利見通し(ドット・チャート)で示された年内の利上げ回数はゼロとなり、20年は1回との見通しが示された。

その一方、パウエル議長は「依然として米経済は年内、底堅く成長すると予想」、「労働市場は堅調」とも述べている。

<米・経済指標>
〇3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 53.0 → 52.5↓
〇3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 56.0 → 54.8↓
〇3月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)
 55.5 → 54.3↓
〇1月卸売在庫(前月比)
 1.1% → 1.2%↑
〇1月卸売売上高(前月比)
 -1.0% → 0.5%↑
〇2月中古住宅販売件数(前月比)
 -1.2% → 11.8%↑
〇2月中古住宅販売件数(年率換算件数)
 494万件 → 551万件↑
〇2月月次財政収支
 87億ドル → -2340億ドル↓

(ロイターより)
(外為どっとコムより)

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【先週の主な動き】

先週、連邦準備理事会(FRB)による、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見がありました。

FOMCでは予想通り、ハト派的な結果で金利は据え置きとなりました。
FRBと株式市場のギャップが大きいこと、米中経済摩擦など踏まえた米経済見通しを注視していると指摘。
「成長は特に中国や欧州で鈍化」「昨年9月以降の指標から、成長は予想よりも鈍化しているもよう」とパウエル議長は指摘しています。

またパウエル議長は「東京からみた場合、米中貿易摩擦は対中貿易比重の大きい日本にとって、放っておけない」とも言っています。

今回FRBが発表した警戒感はかなり強く、年内の値上げ回数はゼロ、20年は1回との見通しを示した。

EU離脱交渉に関し、EU首相とメイ首相は、離脱案が承認されれば5月22日まで延期、承認されなければ4月12日までの延期が決定しています。

ちなみに先週、国連の関連団体が「世界幸福度ランキング2019」を発表しました。
1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はノルウェーの順となっています。
トップ10のうち半数を北欧諸国が占めています。
北欧諸国は社会保障が手厚く、質の高い教育をしていることで知られています。

日本は「58位」で、年々順位を下げているのが現状です。

日本は先進国となり経済的には、豊かになりましたが、本当は幸福ではないのかも知れません。

小手先の経済対策では、将来の不安は払しょくできないでしょう。
幸福であるには、将来に向けて安定した経済や社会保障であることが望まれます。

さて、日足チャートをみると、

先週は、FOMCの結果を受けて、ドルは大幅に下落し200日移動平均線を大幅に下回る展開となっています。

上値を2回試し超えられずに、200日移動平均線を過ぎて大きく下落するパターンとなっています。

200日移動平均線を下回ったとことから、市場は下目線ということになります。
戻り売りを期待する参加者も多いものと思われます。

【来週の主な経済指標発表】

・3/26(火)
21:30 2月住宅着工件数(前月比)
21:30 2月住宅着工件数(年率換算件数)
21:30 2月建設許可件数(前月比)
21:30 2月建設許可件数(年率換算件数)
22:00 1月住宅価格指数(前月比)
22:00 1月ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 1月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
23:00 3月リッチモンド連銀製造業指数
23:00 3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・3/27(水)
20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比)
21:30 1月貿易収支
23:00 10-12月期四半期経常収支
・3/28(木)
21:30 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)(前期比年率)
21:30 10-12月期四半期GDP個人消費・確定値(前期比)
21:30 10-12月期四半期コアPCE・確定値(前期比)
21:30 前週分新規失業保険申請件数
21:30 前週分失業保険継続受給者数
23:00 2月住宅販売保留指数(前月比)
23:00 2月住宅販売保留指数(前年同月比)
・3/29(金)
21:30 2月個人所得(前月比)
21:30 1月個人消費支出(PCE)(前月比)
21:30 1月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 1月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 1月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
22:45 3月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 2月新築住宅販売件数(前月比)
23:00 2月新築住宅販売件数(年率換算件数)
23:00 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

【ドル円の平均ボラティリティ(日足)】

03/18~03/24

・・・73pips

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