FXとは「外国為替保証金取引」略称

FXとは、「外国為替保証金取引(Foreign eXchange)」の頭文字で略した用語です。

外国では、「Forex(Foreign exchange)」と呼ばれることが多いようです。

1998年に外国為替及び外国貿易法が改正され、個人でも取引が可能となりました。
レバレッジ(てこ)の導入により、個人投資家でも少ない資金でも、取引が可能になりました。

世界中にはたくさんの国があり、それぞれ独自のお金を使用しています。例えばアメリカなら「ドル」、ヨーロッパなら「ユーロ」、そして私たち日本の「円」などがあります。

通貨の売買は、以下の2通りがあります。
①お金を買って、お金を売る
②お金を売って、お金を買い戻す

2つの通貨の差金額に応じて、多く貰えるか少なくなってしまうかになります。

私たちが、アメリカに行った場合、日本円では買い物ができません。
そこで、空港などで円をドルに換えなければなりません。その際に「円を売って、ドルを買う」ことになります。
換金する際に必要なのでは、為替レートということになります。

■為替レートはお金の交換レート

①$1=100円での為替レートであった場合。

100万円をドルに換えた場合、$10000となります。

②日本に帰国した際に、$1=110円となっていた場合。
※換金してドルを使わなかったと仮定してます。

110円×10000=110万円
となり、10万円が得したことになります。

③日本に帰国した際に、$1=80円になっていた場合。
※換金してドルを使わなかったと仮定してます。

80円×10000=80万円
となり、20万円の損になります。

このように、2国間の通貨で買ったり、売ったりしたときの差金で収益を得ることができます。
為替レートは、その国の「政策金利」や「経済情勢」により、変動しています。

2国間の金利が大きいと買われやすく、金利が小さいと売られやすくなります。

 

各通貨ペアの特徴

ここで、各国の通貨の特徴を説明します。

☆ドル円 (USD/JPY)
ドルは世界の基軸通貨。
景気がよくなると上昇、景気が悪くなると下落。
リーマンショック以降、両方とも低金利同士の通貨ペア→レンジになりやすい。

☆ユーロ円 (EUR/JPY)
ドル円よりも大きく変動する。
ドル円、ユーロドルどちらにも引っ張られる傾向があります。

☆ポンド円 (GBP/JPY)
変動幅が大きく、好んで取引される通貨ペア変動幅が大きい分、損失幅も大きくなるので、しっかりリスク管理を行う必要があります。

☆豪ドル円 (AUD/JPY)
他の通貨ペアよりも金利が高いため、どちらかというと買われやすいキャリートレードの対象になりやすい。
上昇の時は浅い押し目でどんどん上がっていく特徴があります。
キャリートレードを解消しなければいけないような不安要素が出てきた場合、暴落に近い形で一気に値を下がるので先行き不透明なときは取引を控えた方が良いでしょう。最大の輸出国である中国経済に大きく影響される場合があります。

☆ニュージーランドドル円(NZD/USD)

同じオセアニア通貨の豪ドル円に引っ張られる傾向が強い通貨ペアです。

☆ユーロドル (EUR/USD)
ドル=世界の基軸通貨。ユーロ=流通量の多い通貨ペア。
世界で一番取引量のある通貨ペアの一つ。
きちんとレートを刻みながら上下するのが特徴。
ユーロの経済不安が表面化してきた時は、低金利通貨であるドルが買われる傾向が高く、経済不安が後退するとユーロが買われやすくなります。

☆ポンドドル (GBP/USD)
ポンド円に近い、大きな変動幅を持った通貨ペア。
ポンド円よりも取引量が多い通貨ペアなので、スリップしにくく、狙ったところで約定しやすい。
ポンド円よりも変動幅は減るが、リスク等を考えてポンドドルを取引するのも手であります。

☆豪ドル米ドル(AUDUSD)
豪ドル円に近い動きをします。
ユーロドルに引っ張られやすい。
ユーロドルが上昇していく過程であれば、豪ドル米ドルも上昇する可能性が高い。
ユーロを中心に値動きしているということになると、ユーロドルとポンドドルは全く違う動きをします。

今どこの通貨が焦点となって相場が動いているのかということを、頭に入れながら通貨ペアを選ぶことが重要です。